システムが実にスッキリしました。 サブシステムのKISO HB-X1を手放し、スピーカーケーブルもWestern Electricの8GAスピーカーケーブルに、フルテックのロジウムメッキYラグCF201(R)を使用していましたが、Nordosrt Odin2 の試聴をきっかけに、Nordosrt Odinとの比較試聴も行い、スピーカーケーブル、電源ケーブルはクラシック音楽用のSonus Faber Stradivari Homageを鳴らすシステムには、Nordosrt Odinを導入しました。 Nordosrt OdinとNordosrt Odin2の違いは、見た目的には、Odinが電源ケーブルにはフルテックのプラグを使用しています。 スピーカーケーブルは、平形フラットケーブルのL,R中心に、白と黒で色分けしているのがOdin2で、 色分けしていないのが、Odinです。 音的には、Odin2が繊細で、音の色数も多く、一聴、ワイドレンジですが、低域の量感が少なく、高域が繊細な分、力感に乏しいイメージです。 その点、Odinは低域に凄みすら感じられるほど厚みと深みもあり、それでいてもたつかず、芯のある粒立ちの良い高域が魅力的です。 結局、一ヶ月ほどお借りしてさんざん試聴した結果、値段的な面もあって、代理店ご推薦のOdin2ではなく、Odin購入と相成ってしまいました。 EAR509 IIに接続すると、こんな感じです。 このOdinが、これまたEAR509 IIの線の細さを補って、実にちょうど良い感じに低域 から高域まで、ビシッと線の太さが整った、見事な楽器の質感を聴かせます。 それでいてEAR509 IIの繊細さ、空気感を損なうこと無く、AET Evidence SPと Evidence ACで組み合わせた時の妖艶さ、思わず抱きしめたくなるほどの色気に 惑わされながらも、Odinの爽やかな高原の美少女タイプのサウンドを選択することに なりました。 実は、2013年にヨシノトレーディングからプリアンプEAR912と真空管セパレート・パワーアンプEAR509 MkIIを借りて自宅試聴し、EAR912 & EAR509 Mk IIの抱きしめたくなるような色気に惑わされながらも、素直で余裕のあるParavicini312とDan D'Agostino Momentum MONOの組み合わせに一時期、落ち着いたつもりだったのですが、Dan D'Agostino Momentum MONOの、質実剛健で筋肉質のサウンドは、Odinの爽やかで、 ここぞと言うときには凄みすら感じられる低域のスケール感を得たEAR509 IIの前に、 僅差で敗れ去った次第。 Dan D'Agostino Momentum MONO、けっこう良い線行っていたのですよ、本当に。 もうちょっと、色気と繊細さがあれば、残っていたのかも知れません。 「そんなに胸、大っきくなくても、あまりまとわりつかず、そっと寄り添ってくれて、弾けるときは思い切り弾けてワクワクさせられ、一緒に居て(聴いていて)楽しいのが 一番」ってことで、決定となった次第。 でも、Odinの、新品のアンプが十分購入出来るほどの出費は痛かった! |