5月から、再びスピーカーが3つのシステムとなってしまいました。 新たに加わったのマジコA3をいかに鳴らすか、に ここのところ、試行錯誤しておりました。 プリアンプもブルーパネルのAmbrosia 2000で、ブルーパネルのAmpzilla 2000を鳴らすと、プリアンプの Ambrosia 2000の残留ノイズの大きさが気になってしまいますが、新しいブラックパネルのAmbrosia 2000SEで ブルーパネルのAmpzilla 2000を鳴らすと、なんと、残留ノイズの大きさがほとんどわからないくらいまで 少なくなっていて、Ampzilla 2000の生き生きした熱いサウンドはほとんど損なわれることがありません。 ブルーパネルのAmbrosia 2000を開発したJames Bongiorno氏としては不本意かもしれませんが、個人的には より多くのオーディオファイルの賛同を得られると思います。 ちなみに、パワーアンプもブラックパネルのAmpzilla 2000SEで鳴らすと、パワーは300Wで200Wの ブルーパネルのAmpzilla 2000よりもある筈なのですが、ちょっと大人しくて、スイング感があまりなく、 女性ボーカルは良いのですが、ジャズを鳴らすにはイマイチ。 変則的ではありますが、プリがブラックパネルのAmbrosia 2000SEで、パワーアンプはブルーパネルの Ampzilla 2000と、視覚的にはイマイチですが、サウンド的には間違いなく、ダントツと言っても差し支えないかと 思います。 と言うことで、トップの写真の様な組み合わせになりました。 ソース:LINN Renew DS(元はKlimax DS) ジャズが中心 プリアンプ:Ambrosia 2000SE(ブラックパネル) パワーアンプ:Ampzilla 2000(ブルーパネル) スピーカー:マジコ A3 さて、そんな試行錯誤をやって少し落ち着いたので、拙宅用ではないのですが、別所で使用するため、8mと、 長尺のケーブルを作ることになりました。 試聴は拙宅の写真の上記システムで行っています 9月14日の午後、写真にあるようにYラグを取り付け、熱収縮チューブで見た目も整えてみました。 黒の熱収縮チューブはφ16mm、紅白はφ8mmです。 ホームセンターのハンズマンで売っていたものを使用しています。 ちなみにYラグはAETのオリジナルのものを圧着。半田は使用していません。 ヒートガンが必要(モノタロウで購入)なのが少々難点ですが、熱収縮チューブは見た目だけでなく、より安全な 絶縁状態を保つ意味でも使用した方が良いと思います。 まだ丸一日程度のエージングの段階ですが、解像度もですが、野太さもある上に、音の質感が見事で、 生き生きとしたサウンドが素晴らしい! グイグイと前へ、前へと音が喜び勇んで出てくる様です。 おそらく、Ampzillaのサウンド傾向とこのケーブル、方向性が一致しているのでしょう。 方向性が違うものを組み合わせた際の、ストレスを感じません。 スピーカーケーブルをAET 1304Hに変えるだけで、それまでは300〜400万クラスの普通のオーディオシステムのサウンドだったのが、 そんじょそこらの1,000万円クラスのシステムなんぞに負けないサウンドに化けた様に思います。 まだまだ鳴らし始めですが、次第に透明感と低域の伸びが出てきて、楽しみです。 自作できる切り売りケーブルとしては、AET EVOLUTION 1304H AC/SPは最高峰と言っても過言ではないかも知れません。 ちなみに、AETのYouTubeで説明している完成品の AET EVOLUTION 1304H AC/SP 電源ケーブルは\36,000と、格安です! 10倍以上の価格帯のものとサウンド的には十分勝負出来るのではないでしょうか? もし、2mくらいの1304Hにメッシュ編組チューブ(スリーブ)を 被せて「これ、86万もしたけれど、どうよ!」と言って聴かせても、誰も疑わないでしょう。 実際はスピーカーケーブルの完成品は2mのペアで7万円前後の模様。 L/R必要ですから、倍の値段になっちゃうのでしょうが、完成品の実売価格はおそらく6万円前後でしょう。 切り売りだとスピーカーケーブルはYラグやバナナプラグが別途必要になりますが、6,000円/mとのこと。 AETは直売はしていないので、関東だとエスアイエス、関西だと逸品館 で取り扱っていますので、お値段は相談してみると良いかと思います。 そうそう、書き忘れていましたが難点が一つ。白い外皮なので、音質的には良いのでしょうが、汚れが目立つのです。 自作したあと、汚れを拭ってやると、せっかくのAET EVOLUTION 1304H AC/SPの文字が薄くなってしまうことがあり、 あまりゴシゴシとは拭えませんのでお気を付け下さい。 色違いのブルーバージョン、1304Fと言うのもありますが、こちらは先のメーカーのYouTubeの書き込みによると、低音から高音まで バランスよく、レンジと広がりのあるサウンドとのこと。 クラシック音楽に合うかも知れません。 こういった選択肢があるというのも、嬉しいですね。 直接比較した訳ではありませんが、個人的にはジャズが今までにも増して楽しく聴ける、1304Hの方が好みだと思います。 低域の芯と厚みがあるのに、ダレず、伸びていながら弾んでくれるというのは、なかなか今まで経験したことのないサウンドです。 AETと言うと、Evidenceシリーズが現在終了して、高額ケーブルの販売がなくなってしまい、切り売り出来る1302Hも残り少なくなって、 私が希望する長さでは入手困難となってしまいましたが、それを補ってあまりあるケーブルの登場に、ホッと安堵の胸をなで下ろしている ところです。 AETが良いとわかっていても、金額的に高額過ぎて今まで手が出なかった方々も多かったかと思います。 そういう方々にも、1304Hなら、自信を持ってお勧めできるかと思います。 それにしても、本当は今日、このケーブルをエージング方々、鳴らしっ放しにして遊びに出かけるつもりだったのが、 朝、耳にした音があまりにも自分好みに鳴っていたので、結局、出かけずにいろいろジャズをかけて聴き込んでしまいました。 エージングの最中は酷い音が多いので、いつもなら逃げるようにして出かけることが多いのですが、9月14日の午後に製作して、 これを書いている時点では、まだ丸1日くらいしか経っていないのに、こんなに好みのサウンドで鳴っていること、通常はありえません。 切り売り可能なケーブルとしては、6,000円/mは高価ですが、買値はもっと安いです(^^ ただ、ちゃんと加工するにはそれなりの工具の用意が必要なことと、外皮を剥がすにはそれなりの技術が必要ですから、 それを考えると、値段を考慮すれば、完成品でもお安いかと思います。 AETとしては、上位モデルを出すとなると、これ以上のサウンドでなければ売れないでしょうから、 一気にハードルが上がってしまって、上位モデル、出し辛くなるのではないか、と、ちょっと心配になってしまいます。 |