■ オーディオ機器の使いこなし方 ■


 ここでは、私が実際使ってみて、真空管のマッチングなど、気が付いたことを書いてみます。

1. マランツ#7(レプリカ)の使いこなし方

 マランツ#7の真空管は当初東欧製テレフンケン12AX7で鳴らしていましたが、細かなニュアンスとピントが気になり、オリジナルのテレフンケン12AX7に換えました。
 次に、フォノ部の12AX7は同じマランツ#7使いの熊本の高岡氏の意見を参考に、Mullardを使ってみたところ、伸びやかな高域と気品あふれる懐の深い鳴りっぷりがなかなか素晴らしく、しばらくV1-V3にはMullard,V4-V6にはテレフンケンを使用していました。
 ところが、CDを聴いていると、どうも妙にテンションの高い緊張したサウンドが気になり始め、試行錯誤の末、ライン段はV4,V5はテレフンケンのオリジナル、V6はMullardで組むと、低域から高域まで伸びやかでテンションもある程度は保たれ、何よりも、色気のある、喉の見えるボーカルと言いましょうか、本当に素敵な歌声を奏でるようになりました。フォノ部はV1,2にMullard、V3にテレフンケンを使うと、レコードもコクと奥行があって、しかもキレのあるサウンドになるようです。
 そして、たまたまWestern ElectricのLine trans(111C)を手に入れて試したところ、この音の質感の素晴らしさに驚き、これを使うことを前提に再度真空管選びをすることになってしまいました。
 レプリカ#7の場合、V6をテレフンケンにすると、少々高域が突っ張った感じになるのですが、WE 111Cを使うと妙なテンションが無くなり、音が見事に整理され、配置されます。そしてエネルギー感のある中低域がしっかりと支えてくれるようになり、V6にMullardを使うと音がしなやかにはなるのですが、どこか混沌としてしまう場合があり、見事に整理されたこの音を聴くと、やはりWEの実力はこういったところにあるのかと、感服させられます。
 この111Cを使った場合、CDでもレンジ感を狭めることなく、高域も比較的伸びやかであるところが、見事です。
 ちなみにマランツ#7の電源ケーブルですが、評判のAural Symphonics ML-Cubed Gen 2i(俗称、青蛇)は確かに素晴らしいのですが、少々テンションが高域にシフトし、全体に太めな腕っ節の強い音になってしまいます。
 その点、Camelot TECHNOLOGYのPM600は、陰影と言い、バランスと言い、つぼにはまった鳴り方をしてくれ、大変気に入っています。

なお、V1とV2はフォノ部のヘッドアンプ部で、チャンネルを別々に受け持っていますので、 必ずペアで同じメーカーで特製の合ったものを刺して下さい。
出来ればノイズの少ないものを選んで下さい。
V3は一本でLとRを受け持つ、フォノ出力部です。これはメーカーは問いません。
V4以下はラインアンプ部で、V4,V5はチャンネルを別々に受け持っていますから、やはり ペアでメーカーも同じものにする方が良いと思います。
V6はラインアンプ部出力で、一本でLとRを受け持っています。
けっこう熱くなりますので、ご注意下さい。


2. マランツ#9(レプリカ)の使いこなし方
 一番悩んだのが、マランツ#9(レプリカ)の真空管選び。
 6CG7はRCAかGEくらいしかないので聴き比べてRCAに決定したもののEL34はMullardが良いとわかっていても、一本\18,000と非常に高価で、1セット分、8本揃えると、ウエスタンの300Bのペアチューブを超える額になってしまいます。
 それに、だいたい市場にMullardのEL34が出回っていません。出ていても特性がバラバラで、安心して使えるものは皆無に等しいと言って良いでしょう。
 それでも何とか1セット分、手に入れてみました。
 確かにMullard、音が良いのですが、寿命が1〜2年と言われているマランツ#9のパワーチューブ、おいそれとは使えず、他を検討することになりました。
 多少高域は荒いものの力強いシーメンスや高域の繊細さはMullardを彷彿とさせるテスラ、レプリカについていたのと同じでバランスは比較的良いGD、細身で切れ味がやや乏しいものの安価なSvetlanaなどがありますが、どれもMullardと較べたらイマイチ。
 そんな折、テレフンケンの出物があると聞き、あまり期待せずに入手し、試聴してみました。
 確かにEL34ほどの切れ味は無く、ピンと張りつめた高域の美しさもありません。
低域は分厚く量感もあって良いものの、前段のV1、V2(6DJ8)が2本ともシーメンスだとシャープですが腰高で、高域に美しさがなく、2本ともMullardの場合は今度は高域は素晴らしいのですが、低域は出ているのに寸詰まり感があり、我が家のシステムにはどうも合いませんでした。
 たまたま覗いた真空管屋さんにテレフンケンのCCaという、6DJ8同等管があり、これを試してみたところ、V3にテレフンケンのCCa、V1にMullardを使用すると、広がりのある美しい音場と、しなやかさの中にも芯のある中低域が見事な音を奏でてくれました。
 ちなみにV4にMullard ECC804(6FQ7/6CG7)を使うと、使い始めはひどいなまくらな音でしたが、次第に輝きと透明感を増してきて、RCAの切れ味も捨てがたいものの、軍配はMullard に上がるようです。

3. QUAD 22 & IIの使いこなし方

 往年の銘機、QUAD 22(プリアンプ)とQUAD II(メインアンプ)。
 写真上段がプリアンプで、最下段がメインアンプです。
 ちなみに中段のはMCカートリッジ用昇圧トランス(トライアッドHS-1)。
 写真からもおわかりのように、実にコンパクトです。
 音はワイドレンジではいものの、なかなかスピード感があって、ESL63Proと組み合わせると、ともするとESLのひ弱さが出てこないとも限らないサウンドを見事にサポートしてくれます。
 出力は15Wということですが、下手をするとトランジスター・アンプの50Wを凌ぐほどの力感があります。

 さて、使いこなしですが、プリアンプとメインアンプの接続はオリジナルのケーブルを用いて直結にすることと、真空管をプリアンプはすべてオリジナル通りのMullardの12AX7とEF86を用いること。メインアンプはKT66はオリジナル通りのGECと、EF86はやはりMullardを使用することです。
 これが一カ所でも違うメーカーのものを使うと、駄目なんです。
 例えば、プリアンプの12AX7をテレフンケンのダイヤマークに換えたとします。
 確かに切れ味が良くなるのですが、音の伸びやかさが失われ、低域が出なくなります。
 Mullardの12AX7には比較的新しいCV4004と、古い昔からの12AX7がありまして、これは好きずきがあるかと思います。
 本来は昔からある12AX7の方を用いるようにバランスされているかと思いますが、新しいCV4004を用いると、解像力がグッと上がり、音を解きほぐして聴かせる感じになります。ただ、シャープさは少々欠けて、濃厚なサウンドになってしまいます。それに対してゲッターが角形の古い12AX7は、テレフンケンにも似たシャープさを持ちながら、絹の衣のようなしっとり、すべすべしたサウンドが印象的。
 レンジがもう少し広いと最高なのですが、使う機器によって、例えばMarantzのAudio Consoletteなどでは十分に広い周波数帯域となりますから、これはクォードの特性かもしれません。

 また、MullardのEF86ではなく、GECのEF86を使いますと、サウンドに輝きが無くなり、シャキーンとした切れ味が無くなります。
 GECのKT66以外のKT66を用いるのは論外ですが、最近は中国製のそっくりさんが出てきていますので、試してみてはいかがでしょう?
 なみにMullardのEF86がどうしても手に入らない、とお悩みの方は、フィリップスのEF86をお試しになってみると良いでしょう。かなり路線が近いサウンドです。
 また、アメリカの商社、ナショナルのEF86の中には、フィリップス社製のものが紛れ込んでおり、フィリップス製の特徴をよく覚えていて探してみると、大当たりすることがあります。


4. STUDER A730/D730の使いこなし方

 左がD730、右がA730です。
 A730ではジョグダイヤルの上についていたボリュームが、D730ではスピーカーの上、つまり左上に移動しています。スピードコントローラーも、A730ではジョグダイヤルの直上の四つ四角が並んだ所からさらにその上、まるでボリュームのようなところに移動しています。
 裏面に行くと、右側のA730には出力端子が4つ付いているのがわかるかと思います。これは、出力の下側二つは、VARIABLEとなっていて、内蔵スピーカーと連動、音量が変わる様になっているのです。CDをダイレクトにメインアンプにつなげるときに効果を発揮します。ただ、内蔵スピーカーも鳴ってしまうのが難点ですが……。
 個別に詳しく調べたい場合は、こちらをご覧下さい。

 さて、CDプレーヤーに使いこなしもへったくれも無いように思われがちですが、これがなかなか……。
 電源ケーブルや接続ケーブル、はたまたRCAで出力するか、XLRのバランス接続にするかで、大きく音質が変わってきます。
 まず、買ってきてすぐの730の音は固く、締め付けられているようで、伸びやかさがまったくありません。
 エージングを進めると次第に良くなってきますが、その変化は当初の数日が一番大きいものの、本領発揮までは毎日3時間以上鳴らして、数ヶ月かかってしまうでしょう。
 透明感も最新機種ほどはなく、買ってすぐ、後悔する方も多いとか。
 私としてはそれで手放してくれればこんなに有り難いことはないのですが、せっかく買ったCDプレーヤー。出来れば骨の髄までしゃぶりつくしたいものです。

 エージングは先ほど書いた通りで、数ヶ月は要します。気付いたらけっこう良い音になっていた、という感じで変わっていきます。そして、最初に良い音と感じるのはXLR出力。これはトランスが入っているためと思われます。
 音が比較的伸びやかで、スピード感がRCA端子出力よりもあるように感じられます。
そして、こちらの方が出力レヴェルが高いため、音も鮮度があり、分厚く力強く感じるかと思います。
 ところがエージングが進んでくると、RCA出力側もけっこう良い音になってきます。
 特に低域の伸びやかさと重心の低さ、解像度に関しては、私が自分のシステムで聴く限りにおいては、RCAの方が上かと思います。
 ただ、これは接続ケーブルでけっこう変わってきますので、注意が必要。
 XLR端子側はノイマンのXLRケーブルが良いマッチングを示します。しかもこのケーブルは秋葉原のガード下、平方電気などで比較的安価に手に入ります。
 一方、RCA側にはCARDASのGolden Cross の、情報量の多さを損なわずに、伸びやかな低域となめらかな決して暴れない高域が素晴らしく、スピード感はXLRには及びませんが、どっしりとした低めの重心で鮮度良く奏でてくれるので、クラシック音楽ファンにはたまらないでしょう。
 ただ、こういったところは好きずきですから、スピード感を求める場合にはRCAだとちょっと鈍重に聴こえるかも知れません。
 加えてアナログファンでしたら、CD独特のささくれがXLR端子からの出力だと無くなり、艶やかでスピード感やエネルギー感がRCA端子よりも良く出てきますので、こちらが合うかと思います。
 もし、RCA端子でスピード感あふれるカッチリした骨格のサウンドをお望みならJPS LabsのSuperconductor 2が群を抜いている様です。
 ただこのケーブル、国内の代理店で買うと軽く30万近くします。せめて10万円台だと良いのですがねぇ。

 つぎに電源ケーブルですが、Aural Symphonics のML-Cubed Gen 3が、出力にCARDASのGolden Crossを使うことを前提にすればベスト。
 他のインターコネクトケーブルと組み合わせると、G3よりもむしろG2の俗称「青蛇」の方が、パリパリとした軽めのサウンドにならずに済むでしょう。
 このG3ですが、解像度は抜群で、STUDERらしいフレッシュで分厚いサウンドを余さず出してくれます。一ランク内蔵DACの性能が上がったように感じられる程です。
 価格の安いところではベルデンの電源ケーブルがお薦め。STUDER独特の力強さを損なわず、見事です。

 ところで、たまたま我が家のG.R.F.MemoryにはイマイチだったV20。ハーベースのK6を購入してサブシステムを組むことになり、CDプレーヤーをMarantzのCD-R 630としてみたのですが、A730を持ってきて試してみると、あまりにもその差がありすぎる。そこで、中古で出ていないものかと、730を探すことになったのです。
 アンテナを張り巡らせていると思わぬ所から引っかかってくるもので、友人のさらに友人が20万円でD730を手放すという情報が入り、Mark 2で無いのがちょっと残念ですが、ちょど具合の良いことにCD-R 630を10万円で買ってくれる人も見つかり、思い切って購入。
 本来はサブ用ですからそのままV20につなげば良いのですが、そこはオーディオに魅入ら
れてしまった者の悲しさ。A730とのバトルと相成ってしまいました(^^;
 端的に申し上げると、D730の方が音に芯があり、低域も締まって音場表現も優れていました。やはりD730は、A730より現代的なサウンドになっていると思います。そういう意味ではヴィンテージ物を鳴らす場合は、音が蛇口全開で出てきて低域も伸びる、ゴージャスなサウンドのA730の方が相性が良いかも知れません。


5. Marantz Audio Consolette(#1)の使いこなし方

 私は今までMarantzはテレフンケンの12AX7がベストマッチングになるように作られて いるから、という気持ちがあって、Audio Consoletteには必ずどこかにテレフンケンの 12AX7を入れていました。
 事実、テレフンケンの12AX7(ダイヤマーク入り)をV2とV3に使用すると、Marantz#7 にも言われていた、Marantzの鋭く厳しい音がします。ところが、V3にMullardの12AX7を 使用すると、少しそれが和らぎます。
 しかしいずれにせよ、寸詰まりの低域感は払拭できません。
 で、こうなったら物量作戦。
 しかも、先入観を捨てて、テレフンケンに拘らず、片っ端から試してみました。
 ちなみにV1はフォノイコ用なのでまずはV2とV3を徹底的に試してみることにしたのです。

1) V2:テレフンケン12AX7,V3:Mullard 12AX7
 既に書いてある通りで、鋭さは幾分減り、みずみずしさが付いてきます。
 音像が少し奥まってしまうのが難点。解像力はまぁまぁでしょうか。

2) V2:Mullard 12AX7,V3:テレフンケン12AX7。
 これはMullardが支配的に出てしまいました。
 ちょっと寸詰まり感が強くなってしまいましたが、厳しさは減りました。高域の伸びかさが出てきたのは良いのですが、周波数特性的には伸びていない様です。どうやらAudio ConsoletteはV2が音を支配する様に思います。

3) V2:Mulard 12AX7,V3:Mullard CV4004
 とっても伸びやかなサウンド。低域も高域もかなり伸びています。
 ただ、実際の高域は出ているかどうか?
 しかし、低域の量感は抜群で、CV4004は以前使っていたシェルターのプリアンプでも活躍していたことがあり、可能性を感じさせてくれました。

4) V2:Mullard CV4004、V3:Mullard 12AX7
 これはいただけませんでした。
 V2が支配するだけあって、もっこり切れ味のない肥大した音像となってしまいました。
 でも、演奏者をグッと近づけてくれ、一音一音を解きほぐして聴かせてくれるような解像力の良さは、特筆すべきものがあります。
 この時点で、V3にMullardのCV4004を使って良い組み合わせは出来ないものかと、考えてみるようになりました。

5) V2:テレフンケン12AX7,V3:Mullard CV4004
 音が空中分解してしまいました。
 鋭さと優しさが同居しながら互いに牽制しあっているかのような音。
 聴いていて耳をつんざく高域とぼてぼてでコントロール出来ない低域に愕然としてしまいました。

6) V2 & V3:GE 12AX7(old type)
 懐かしい古き良きアメリカの音。
 ちょうどパラゴンなどが活躍していた頃のジャズの音が聴こえて来る様です。
 低域も高域も伸びていないのですが、スピード感はやたらにあり、音像は遠目です。

7) V2: GE 12AX7(old type),V3:Mullard CV4004
 どうしたわけか、透明感の全くない、低域は量的には出ているのですが、寸詰まり感の強いサウンド。やはりヨーロッパとアメリカ混在ではなかなかうまくいかないのでしょうか?

8) V2: GEC CV492,V3:Mullard CV4004
 古いCVナンバーのGECの12AX7互換品。これはちゃんとしたペアが2本しか無いので、今まで#7のV6で試したことがあるくらいで、実際は使ったことはありませんでした。
 ところがどっこい、この組み合わせは、驚くほど実在感のあるサウンドになってくれました。3)の組み合わせに非常に近い鳴り方をします。
 しかし、「音のケバ」がもう少し出てくれまして、音の堅さもちょうど良い感じで、何よりも今までより数歩、演奏者に近づいて一緒にプレイしている感触を味わうことが出来るようになったんです。それから驚いたことに、BILL EVANS TRIO「WALTZ FOR DEBBY」、Village Vanguardのお客さんの会話がちゃんと聴けるようになったんですねぇ〜。
 5曲目の「SOME OTHER TIME」で、お客さんの呼び鈴(?)がかすかに鳴るのですが、これがちゃんと定位して鳴ることは勿論、奥にいるお客さんとステージの近くのお客さんの会話の距離感がしっかり出てくれるようになるとは、本当に感激ものです。
 ただ、このGECの真空管、どこを探してもほとんど見つけることは困難です。
 そこで一番近いサウンドを聴かせてくれたMullardの12AX7を再び刺してみたのですが、前と音が違う様です。
 しかも、GECの音に非常に近くなっている! 再びよく見てみると、なんと、Mullardの12AX7には、ゲッターの形が2種類あり、現在最も多くて先ほど試してみた丸形と、今度刺さっていたGECと同じ角形があるのです。
 この角形は、つくりがGECとあまりにも良く似ているし、Mullardならまだ探せばありそうな気がしたのですが、なかなか無いものなんですねぇ。

9) V2: Blimer CV4004,V3:Mullard CV4004
 ちょっと期待して買ってきたBlimerです。
 V2に使用しますと、確かに中庸の見事さ、音を破綻させずにまとめあげるワザは素晴らしい。
 しかし、GECの音を知ってしまった後では、ちょっと「音のヒゲ」が無く、低域の伸びももう少し欲しい気がして、物足りなく感じてしまいます。V2をMullardに、V3をBlimerに換えてみたところ、これはMullardの悪いところが目一杯出てしまって、トロトロとした中低域にはさすがに1時間以上、付き合い切れませんでした(^^;
 ところがこのBlimer、V1に使うと俄然生き生きとしてきまして、聴くジャンルによってはフォノイコ用に使うと、良い結果をもたらすかも知れません。

 と、ここまで、テレフンケンの真空管をV2もしくはV3どこかに使う方法を中心に試聴してきました。
 ところが、我が家にJPSの新型インターコネクトケーブル、JPS Labs Superconductor 2が来まして、今までの真空管の選択を根本的に考え直さないといけない事態になりました。
 何しろこのケーブル、実に元の楽器や声の質感を正確に表現しようとするケーブルなのです。
 V2にGEC、V3にMullardを使用し、CDプレーヤーからMarantzのプリまでのインターコネクトケーブルという組み合わせでは確かに一聴すると良く聴こえるのですが、インターコネクトケーブルをJPS Labs Superconductor 2に換えた時の質感の見事さには敵いません。
 そして、何と、インターコネクトケーブルがJPS Labs Superconductor 2の条件下において3週間の比較試聴をした結果、質感表現の的確さにおいて、また、低域から高域まで整った質感という点において、やっぱりMarantzのAudio Consoletteには、テレフンケンの12AX7がベストであることを再確認させられました。
 そういう訳で、1998年12月25日からは、Audio Consoletteにはすべてテレフンケンを使用しています。


Last update May.28.2001