■ STUDER A730/D730 ■

STUDERは1948年、ウィリー・スチューダーを中心にオシログラフ製造を目的に、スイスのレーゲンスドルフに 設立。1949年、民生用DYNAVOXのブランド名でテープデッキの製造を開始。1951年、業務用テープレコーダー Model 27で名声を得て、「ルボックス」ブランド設立。
1960年、スチューダーC37製作開始。1967年にはルボックスA77発表。これは1977年「B77」発表まで製造 が続けられました。
1984年、ルボックスよりB225発売。1985年、STUDER よりA725が発売。
1986年、フィリップス社とスチューダー&フィリップスCDシステムズ設立。
1987年、STUDER A727発売。
1988年、STUDER A730が本格業務用として発売。
1993年、STUDER D730発売
1995年、STUDER D730 Mark II 発売
このA730、とにかく蛇口全開でサウンドがフレッシュに流れてきて、かつてのルボックスやスチューダーの オープンテープデッキを彷彿とさせる音。アナログレコードのジャズファンには、いまもって根強い人気があります。
音的にはD730の方が芯のある、グイグイ引っ張ってくるようなサウンドで、音場もA730より出るのですが、 低域の伸びやかさという点では、A730の方が上の様です。



表側、左がD730、右がA730です。A730ではジョグダイヤルの上についていたボリュームが、D730ではスピーカーの上、 つまり左上に移動しています。スピードコントローラーも、A730ではジョグダイヤルの直上の四つ四角が並んだ所からさら にその上、まるでボリュームのようなところに移動しています。


裏面に行くと、右側のA730には出力端子が4つ付いているのがわかるかと思います。これは、出力の下側二つは、VARIABLEとなっていて、内蔵スピーカーと連動、音量が変わる様になっているのです。CDをダイレクトにメインアンプにつなげるときに効果を発揮します。ただ、内蔵スピーカーも鳴ってしまうのが難点ですが……。


A730の正面、トレイを開いたところです。
ビットストリームDAC、TDA1547搭載、CDM4ピックアップを採用した、高信頼プロ用機器です。


A730の背面、アップです。


D730の正面、トレイを開いたところです。


D730の背面、アップです。


Last update May.30.2001