ウエスタンのトランスといえば、昇圧トランスとして使用できる618Bと、この111Cが有名。 111Cは、元来電話中継用トランスで、帯域は非常に狭く、代わりに非常に聴きやすい音質を誇っています。 どういうノウハウか知りませんが、これをCDプレーヤーのライントランスとして使用すると、エネルギー感 がupしてスピード感も増し、野太くなって、CD特有のざらついた耳に付く音が無くなります。 プリアンプがトランジスター式だとライントランスが必要かも知れませんが、私は古い真空管アンプを使っているので、 むしろ低域の広がりや広域の伸びやかさ、解像力も欲しいので、持っていながらもあえて使っていません。 アナログファンなら、STUDER A730のバランス出力からこのライントランスを介してプリアンプにつなげてやると、 まるでアナログディスクを聴いているかの様なサウンドになってくれるので、けっこう愛用者がいたりします。 ちなみに結線はWEの単線を使用し、コネクターはスイッチクラフトを使用。 シャーシはアルミよりも鉄の方が音が良いというのも、また、不思議です。 |