■ 2002年きむらクリニックのオーディオシステム ■

せっかくきばって入れた山本音響工芸のエンクロージャー入りアルテック604-8Kでしたが、いかんせん、日中の 普通の時間に鳴らすことはほとんどなく、つまり患者さんは耳にすることがない、という現実を鑑み、さらにテレビ を置いている場所が悪くて、待合室でテレビを付けても非常に見にくい、という指摘がありました。
そこで、テレビを見やすくして、なおかつ日常のBGMも音質の良いスピーカーで鳴らす、ということを 考えてみました。
そこで白羽の矢が立ったのが、タンノイのSYSTEM1200というスピーカー。これはもともと、スタジオモニターで、 ミッド・フィールド用スピーカーです。
アルテックではエンクロージャーが良すぎて、ネジで固定する、なんて気は起こらなかったし、ましてや 待合室の椅子のポジションに合わせて、斜め下方に傾ける、などという発想は、さらさら出てきませんでした。
ところが、モニタースピーカーで、しかも価格が一本15万円! ということを考えると、多少エンクロージャーに 傷は付くかも知れないが、良いサウンドを提供できればそれで良い、という気になるから不思議です。
そういうわけで、なんとアルテックとBOSEを全部取り外し、将来構想としてサラウンドも視野に入れた上で、 フロントにはタンノイのモニタースピーカー、SYSTEM1200を、リアにも同社のRevealを設置することに なりました。
これに見合うだけの画質の大型テレビ、となると、もう、プラズマディスプレイしかありません。
という訳で、フロントのスピーカーの間に、パイオニアのPDP-503PROを入れることになりました。
ちなみにアルテックはエンクロージャーに604-8Gに入れ替えたものをYahooオークションで売却。 プラズマディスプレイとタンノイのスピーカーの資金となりました。
そしてその音質ですが、これが凄い。まだサラウンドにはなっていませんが、4スピーカーで鳴らしても、 そんじょそこらのミニシアターには負けません。サブ・ウーファーがないにもかかわらず、フロントから地響きの 様な重低音が出てくるのです。そして斜め下方に向けてトゥイーターの軸線が耳のあたりに来るように設置した のが功を奏して、アルテックの時よりもシャープでワイドレンジ、スピード感のある色彩感豊かなシンバルの 音を聴くことが出来るようになりました。
Revealは小型のニアフィールド用スピーカーですが、さすがに小型なので重低音はでないものの、モニター スピーカーだけあって、実にシャープで鳴りっぷりが良く、とても2本3万円で入手したものとは思えません。
スピーカーケーブルをJPSのSuperBlue 2を使用し、スパイクを使っている、という、 私ならではのノウハウも 見逃せないのですが、下手な10万円クラスのスピーカーよりバランスは良いし、鳴りっぷりも良いとくれば、 ピュアオーディオ用としても十分通用すると思います。



中央の50インチ・プラズマディスプレイはパイオニアPDP-503PRO。その両側にタンノイのSYSTEM1200が鎮座しています。 斜め下方に14°傾けているのがミソ。

プラズマディスプレイとSYSTEM1200の裏側です。ちゃんと金属L字金具で固定し、床も三角木材を使って しっかり固定しつつ、斜め下方へ向けています。


タンノイのスピーカー、SYSTEM1200のフロント面です。ポリプロピレン系の12インチウーファーは、さすがに 湿気に強く、雨降りの時でも低域がダレません。

タンノイのスピーカー、SYSTEM1200の背面です。バイワイヤ対応ですが、私はシングルのままの使用です。

タンノイのスピーカー、REVEALを待合室にセットしたところです。実はこれはリア用。 でも、これだけでも良い音なのです。ペアで3万円で手に入れたとはとても思えないサウンドが見事。

Revealのフロント。ちゃんとスパイクで浮かせているのがミソ。

Revealの背面。ダクトが背面にあるので、出来れば背面のスペースを広めにとってやった方が、 伸びやかな低域になります。

Last update May.30.2002