■ TANNOY Reveal 601a に合うラインケーブル ■


今回、LINN Renew DSを使って、TANNOY Reveal 601aに合う、安くて音の良いラインケーブル選びをすることにしました。
固定する部分は、以下の通りです。
 ・LINN Renew DS
 ・Renew DS電源ケーブル:AET SCR/AC 3.0m(今まではEvidence AC 1.8m)
 ・TANNOY Reveal 601a電源:Evidence AC 3.0m ×2
 ・LANケーブル:エイム電子 AIM NA1-S050 5m(\33,000)
 ・RCAタイプ時カルダス RCA/XLR変換アダプター RCA/XLR M2 \18,375(2個一組メーカー希望価格)

なお、評価は☆☆☆-->☆☆-->☆-->△の順です。

AET Evidence LINE XLR 1.2m


評価:☆
メーカー希望価格:\390,600
中高域が瑞々しく、透明感があり、ローエンドも良く伸びています。空間が良く出るのも特徴。
低域も重量感のあるものは重量感があるように、軽くそよぐ感じの時にはそういう風に、と表情が豊かです。
音は良いんですが、価格がネック。Reveal 601aに誰でもお奨め出来るわけではないので、ここまで音が出るんだ、 という参考、レファレンス用として☆一つとしました。が、やっぱり現時点で最高峰のラインケーブルには違いありません。

AET SIN LINE RCA 120cm


評価:☆ 
現行の最新モデルはSIN LINE EVOで1.2mとなります。購入時の価格は20万円くらい(?)の、RCAタイプです。
ローエンドが良く出ます。その分、少し、モッコリした感じが否めません。もう少しEvidenceみたいに切れ味が欲しい。
中域の透明感は抜群。高域は超高域まで伸びているのがよくわかりますが、少し線が細く、ヒラヒラする感じがあります。
これを浮遊感と取られてしまうと、ちょっとやっかい。 もっと地に足をつけ、しっかり芯が欲しい場合は、まさにEvidenceシリーズがそうであるだけに、 Evidenceシリーズの方をお奨めしています。
しかし値段的に安いので、コストパフォーマンスを考慮したため、Evidenceと同じ☆となってしまいました。

LINN SI 12UB


評価:△
メーカー希望価格:\39,900
RCA LINEのシルバー・インターコネクト・ケーブル。方向指定あり。銀色の被服が特徴。
高域が華かで、スケール感も出ます。
Evidenceと較べて少し荒い感じがしないでもないですが、けっこういけます。もう少し、音に芯があったら良いのですが。

CANARE L4E6S BLACK3m + NEUTRIK NC3FXX-B & NC3MXX-B


評価:△
購入価格:\1,000少々
代表的なプロ用マイクロフォンのケーブルと、平衡型プラグの組み合わせです。
意外にも、普通に聴けます。
低域はそんなに伸びていないし、高域はそれほど粒立ちは良くないのですが、みずみずしく鳴ってくれます。
中域の切れもNEUMANNやGRADOに較べたら落ちますが、それでも他を聴いていなければ、マイクロフォンケーブルのスタンダードと 言われるだけあって、それなりに聴ける音ですので、最低でもこのくらいは鳴って欲しいという、AETのEvidenceと違った意味で基準となる、 レファレンスなのかも知れません。
ちなみにGRADPやNEUMANNからの差は、AETで言うとEvidenceとSINの差ほどもないかも知れません。

福岡市は天神近く、警固公園から国道202号線を渡って、今泉1丁目バス停の前の一方通行の道を南に歩いて行った ところにある、九州唯一のパーツ屋さん、カホパーツセンターで1,000円少々で購入。
ちなみにホームセンターのグッデイは、カホパーツセンターの親会社、嘉穂無線が経営しているとか。
「エレキット」を扱うイーケイジャパンも、2002年に嘉穂無線から独立し、真空管アンプ等でお世話になっています。

GRADO SIGNATURE LABORATORY STANDARD AUDIO CABLE


評価:☆☆
自作:RCAプラグはWBT-0147 Midline Miniature RCA Solder Connector ペア171.65ドル)BR> JPSの単線ケーブルほどではありませんが、鳴りっぷりが良く、それでいて暴れない高域、繊細でしっとり感もあり、 Evidenceほどの解像度はないものの、弦楽器がとにかく美しく鳴ってくれる、なかなか他では得られない 音楽的な鳴り方をするケーブルです。

マイクロフォン用にかつて加工した、ノイトリックXLRプラグ 15mものがあったので、 つないでみました。長く伸ばしても、鳴りっぷりは良いですね。ローエンドもしっかり伸びているし。
WBTの高級プラグでなくても、ノイトリックのXLRプラグで十分イケそうです。
Evidenceと比較すると、やはり解像度がちょっと不足気味。

ヘッドフォンやカートリッジで米国では知名度が比較的あるのですが、日本ではほとんど知る人はいません。
国内ではこのケーブルは入手困難。アメリカでは在庫を持っているところがあるようですが、 手持ちがたくさんあり、買いもしないのに問い合わせするのが面倒くさい上に、相手のショップに悪い気が・・・・・・。
音的には後述のNEUMANNを上回っていると思いますが、今回のテストでは、ケーブルの入手のし易さも考慮しているので、 ☆☆の二つとしました。

GEORG NEUMANN GMBH - MADE IN GERMANY XLR 150cm


評価:☆☆☆
メーカー希望価格:\5,500 PRO CABLEWeb上での価格

最初にテストしたのは切り売りケーブルをWBT WBT-0147 Midline Miniature RCAで自作したものです。 元来はノイマンのU87Aiなど、著名なハイグレード・コンデンサー型マイクロフォンに接続するためのマイクロフォン用ケーブルです。 現在、このケーブルはPRO CABLEで販売、国内入手が可能です。

テスト用での音ですが、シンバルの金属的な音がしっかり芯があって、粒立ちが良いのにドンシャリにならず、 低域はそれほど伸びてはいませんが、モッコリ感した寸詰まり感がなく、キッチリ、カッチリした音で素直。 良い意味で、「ドイツだなぁ」と感心させられました。

  Evidenceと較べたら透明感等は落ちますが、値段を考えたら、Reveal 601aクラスの驚異的サウンドかと思います。 音の芯の点では、Evidenceを上回っているかも知れません。

自作出来る方なら、ぜひ、Reveal 601a側がオス、ソース側がメスのXLRケーブル、あるいはRCAで作ってみることをお奨めします。
 メス側:山型に左から2番 青(ホット),上3番 白(コールド),右1番 シールド(グラウンド)
 オス側:山型に左が1番 シールド(グラウンド),上3番 白(コールド),右2番 青(ホット)
前もってケーブル側にも、プラグ側にも予備半田をしておくと形状を整えやすく、半田の流し込み途中で外れることも少なくなります。

  「マイクケーブルの作り方」をご覧になると良いかと思います。
シールド線の保護にはビニールテープより、熱収縮チューブ(スミチューブ)の方が良いと思います。
一説によると、医療用紙テープが一番良いとか。試しましたけど、違いはあまりわかりませんでした。
パーツセンターが近くにある方なら問題ないでしょうが、地方の方には難しいかも知れません。

PRO CABLEから1.5mものにノイトリックXLRプラグを付けたものが上記価格にプラス600円で出来るとのことなので、 取り寄せてみました。自作テスト用と比較してみて、変換プラグが無い分、音が澄んでいて、立ち上がりが急峻です。
1m RCAモノだと\3,900と超格安です。

Last update May.21.2013