■ ノートパソコンでもTANNOY Reveal 601a ■
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かつてボディコンが一世風靡したバブルの頃、「私、脱いでも凄いんです」って流行したセリフがあって、思わず笑ってしまった
ことがありましたが、「TANNOY Reveal 601a、ノートパソコンでも凄いんです」って言葉がすんなり出て来るくらい、
TANNOY Reveal 601aって、やっぱり凄かった!
確かにタワー型PCでサウンドカード付けてやれば、ある程度のレベルには達することはわかりましたが、
実際、ノートパソコンの使用率が高い日本において、サウンドカードを付けるというわけにはいきません。
ならば、ノートパソコンでどこまで出るんだろう?
これは、試さないわけにはいきません。
今までのテストで、ほぼNEUMANN(ノイマン)とGRADO(グラド)のケーブルに候補は絞られてきていましたので、GRADOはRCAは以前付いていたものを
そのまま使用し、送り出し側をスイッチクラフトのXLRに入れ替えてみました。
問題は、NEUMANN。これもPRO CABLEに依頼し、入力側がRCAで送り出し側がXLRの5mモノを作ってもらいました。
サウンドカードはRCAの端子が付いていましたが、ノートパソコンにはさすがにありません。
ステレオミニプラグを2個のRCA(メス)に変換するプラグがあるのは承知していましたが、案の定、音が冴えません。
そこで、再びPRO CABLE社に相談したところ、NEUMANNのケーブルを使って、ステレオミニプラグを2個のRCA(メス)に変換する
ケーブルを作ってもらえるとのこと。さらに、プラグはすべてノイトリックにメーカーを統一、長さも30cmと短めに
することによって、変換プラグより音質的に良好ではないかとのこと。
早速、その話に乗りました。そして、やってみて良かった! いや、やらなかったら、その良さは一生、わからなかったことでしょう。
PRO CABLE社のWebには、iPod用としか載っていませんが、もちろん、ステレオミニプラグですから、
ノートパソコンにも使えます。
で、その音は、「え〜っ、ノートパソコンでもこんなに良い音がするんだ」と、オドロキの連続。
もちろん、NEUMANNのケーブルのお陰もあるでしょうし、SONYのVAIOノートは音も良かったということもあるかもしれません。
まぁ、拙宅のメインシステムには及ばないのは明かですが、もし、そういった比較対象がないところで、この音だけを聴かされたら、
100万円クラスのステレオシステムが鳴っていると間違われるかも知れません。
少なくとも、ピュアオーディオではない、サラウンドなどで鳴っている音よりは、低域は出ていませんが、十分、音楽的です。
メインの5mケーブルをGRADOにするか、NEUMANNにするかは、あとは個人の好き好きのレベルだと思います。
NEUMANNが音の質感、高域のシャープさ、切れ味、低域のスピード感に優れ、GRADOは低域の伸びやかさと、中高域のみずみずしさ、
ボーカルの色っぽさに優れます。弦楽器を聴く方にはGRADOが、ジャズのシンバルの音が気になる方にはNEUMANNがお奨めかと思います。
NEUMANNがドイツグラモフォンの音源再生に優れるとおっしゃる方もいますが、もう、ここまで来たら、本当に好き好きだと思います。
GRADOの方がちょっとスケール感が大きくなり、NEUMANNがこぢんまりする傾向にありますが、これも好き好きでしょう。
もっとも、ケーブルの入手し易さを考えると、やはりNEUMANNということになってしまうようです。
ちなみに、無線LANのアクセスポイントが2基もあるので、LANケーブルは使用せずにやってみました。
音質的にはLANケーブルがあった方が良いとも言われますが、ノートパソコンのせいか、あまり変化は感じられませんでした。
下記、NEUMANNのケーブルを使用してノートパソコンシステムを構築すると、合計で\91,470
これを高いと考えるか、安いと考えるか、結局のところ、音を聴いて納得できるか、にかかっているのかと思います。
個人的には、拙宅のメインシステムに取って代わるわけではないものの、暑さを気にして、ついアンプに灯を入れるのを躊躇してしまうことなく、
気軽に音楽を聴くことが可能なシステムとしては、かなりハイレベルの音かと思います。
TANNOY Reveal 601a の裏側
TANNOY Reveal 601a \59,800 (2台一組)の裏側です。
電源ケーブルと、パソコンから2分配された信号の片割れが、NEUMANNのケーブルを通して、XLRでダイレクトに入力されています。
呆れるくらい、単純です。
そのせいか、電源ケーブル、ラインケーブルの音質的変化がダイレクトに楽しめます。
後に、これを応用して、ラインケーブル、電源ケーブルの音質評価用システムを構築することになりますが、それは別稿に譲ることにします。
WATTGATEプラグ+A2D SOLUTINS シールド電源ケーブル 3m
PRO CABLE社オリジナルの電源ケーブルです。Web上の価格\9,800、1.5mモノ8,300円と、比較的廉価です。
最初はベルデンの一体型ケーブルを探していたのですが、国内では入手が出来ないので、代わりになるものを物色していました。
マリンコ医療用シールド電源ケーブルというのがどれほどのモノかは知りませんが、PRO CABLE社がそれを超えるものを
目指して作ったとのこと。1.5mモノで8,300円と比較的廉価であったので、どの程度か興味があって、取り寄せてみました。
ま、拙宅ではWATTAGATEの電源コンセントを使用していて、とても気に入っているので、そちらの方の名前に惹かれたというのが本音ですけど。
音離れが良く、生き生きとした感じがよく出るケーブルです。そういう点では、現在はAETブランドになってしまいましたが、ハイエンドホースシリーズ
に似た部分もあります。でも、ハイエンドホースのような荒さがなく、緻密です。高域にちょっと独特の明るさがあって、若干、好き嫌いが
分かれるかも知れませんが、今のところ、Reveal 601aには値段的にもマッチした電源ケーブルかと思います。
HAYAMI【TIMEZ】ブラック NX-B300
HAYAMI 【TIMEZ】 「NXシリーズ」 小型スピーカースタンド(2台1組)ブラック NX-B300 \5,570
Amazonで購入した際の金額ですが、ペアでこの値段は、ハッキリ言って安いです。
デザインも良い。高さも長椅子に腰掛けて聴くとちょうどリスニングポイント。簡単に組み立てられます。
出来れば電動ドライバーがあると、とっても楽です。
NEUMANNによる変換、延長ケーブル
ステレオミニプラグ-->ノイマン30cm-->RCAメス×2変換ケーブル \2,900(税込/購入価格)
PRO CABLEで特別に作っていただいた物です。
接合部のことを考え、RCA-->XLRノイマン5mケーブルと同じ、ノイトリックのRCA、メス型を使用する念の入れよう。
音質的な変化を避けるためにも、メーカーを統一し、マッチングの取れたプラグを使用することがポイントのようです。
RCA-ノイマン5m-XLR \13,400(税込/購入価格)は、3mモノだと\8,900、
2mだと\6,500と、昨今の超弩級のオーディオケーブルの値段から考えると、激安かと思います。
両端XLRの時もそうでしたが、エッジの立った、カッチリとした音を奏でます。
低域のモッコリ盛り上がった感じが少なく、ローエンドは実際のところ、あまり伸びていないのですが、伸びているように感じさせる
鳴り方が、実に見事です。
ベルデン8412等に較べたら、音像は小さめですが、付帯音が少なく、音の本体部分と、残響部分の描き分けが見事で、
団子にならないところが凄いかと思います。
音に瑞々しさが少ない、音がシャープに出るということで、クラシック音楽よりジャズ向きと判断される方もいらっしゃいますが、
楽器の質感を実に正確に表現するので、楽器編成の大きなクラシック音楽にも向いているのではないでしょうか。
NEUMANN変換、GRADO延長ケーブル
ステレオミニプラグ-->ノイマン30cm-->RCAメス×2変換ケーブル \2,900(税込/購入価格)
は、これに代わるものがありません。と言うわけで、GRADOのケーブルの際にも使用することになります。
RCA-GRADO5m-XLR \不明
アメリカ製のケーブルなのですが、BELDEN8412のような、ちょうど、音がJBL DD66000のように塊で押し寄せてくれる圧倒的なパワー感を示す
わけでもなく、中高域のみずみずしさと、もう一歩のところで、モッコリ低域になる寸前で、伸びやかな低域を聴かせてくれる、
不思議なケーブルです。
女性ボーカルが素敵です。弦楽器も美しい。
でも、現在、日本で入手するのは非常に困難です。
Last update May.26.2013
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