■ コミック・コーナー ■
コミックのコーナーです |
1 |
高野文子「絶対安全剃刀」(白泉社)
短編作家としてダントツに挙げるのが高野文子さんです。 |
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2 |
萩尾望都「銀の三角」(早川書房)
萩尾望都、モー様とくれば、「ポーの一族」と「トーマの心臓」(小学館)が評価が高いのですが、
超次元的宇宙的広がりを持つ、この「銀の三角」を私は第一に挙げたいと思います。 |
3 |
内田善美「草迷宮・草空間」(集英社)
甲府一高出身の内田さんの作品は、不思議な趣のあるものが多く、中でも「草迷宮」は現在手に入
れることが困難なので、ぜひ、再版を望みたい作品です。「ねこ」の存在と自分の深層心理、意識
との関わり合いをみっちり描きこんだ画で表現されると、自分まで不思議な世界に足を踏み入れて
しまったような気になってしまいます。 |
4 |
須藤真澄「電気ブラン」(竹書房)
「電気ブラン」には「告知」をはじめ、数々の珠玉の短編が含まれています。 |
5 |
手塚治虫「火の鳥」(朝日ソノラマ・コミックス)
「ブラックジャック」や「鉄腕アトム」を挙げる人が多いのですが、私は生命の神秘と素晴らしさを
高らかに歌い上げた「火の鳥」が大好きです。 |
6 |
木城ゆきと「銃夢(GUNNM)」(集英社)
これくらいハードボイルドに近未来を描きながら、どんな時にも「希望」を忘れず、己の可能性を
信じて突き進む作品を描くことが出来る方は、そうそう他にはいらっしゃらないでしょう。 |
7 |
高橋留美子「犬夜叉」(小学館)
「うる星やつら」「めぞん一刻」などで一世風靡した作家ですが、「るーみっくワールド」等にも
日本の古い伝承などをからめた、おどろおどろしい、それでいて切なく美しい物語を描いています。 |
8 |
筒井百々子「たんぽぽクレーター」(小学館)
これくらい切なく美しい近未来ストーリーはないでしょう。 |
9 |
津野裕子「デリシャス」(青林堂)
絵柄と作風がとってもアンティークなのに、作品の内容は凄く現代的。なんだか不思議な作品群だ
と思って読み進めている内に引き込まれてしまう、とっても不思議な作品です。 |
10 |
やまだ紫「しんきらり」(青林堂)
主婦モノを描かせたら、この人の右に出る漫画家さんはいらっしゃらないでしょう。 |
11 |
みず谷なおき「人類ネコ科」(小学館)
かの「谷山浩子」様を「谷山さんがマイナーな歌手」と言うゴロ合わせで主人公、谷山舞奈ちゃん
の名前を付けたと作者が白状するだけあって、実に楽しめる作品です(って、何のこっちゃ(^^;)。 |
12 |
川原泉「笑う大天使(ミカエル)」(白泉社)
笑わせることに関しては、天下一品! |
13 |
新谷かおる「エリア88」(小学館)
中東の国に題材を採りながら、ここまで惹き付ける作品って、いったいなんでしょうかねぇ。 |
14 |
勝鹿北星作・浦沢直樹画「MASTER KEATON」(小学館)
「YAWARA!」で有名な浦沢さんですが、中身で言ったら、このMASTER KEATONの方が数段上
と言っても良いくらい、見事な作品です。 |
15 |
佐々木倫子 「Heaven(ヘブン)?」(小学館)
「動物のお医者さん」、「おたんこナース」と続いて、なんと意表をついて、ビックコミック・スピリッツ
に連載してしまいました。 |
16 |
平井和正・原作 石森章太郎・絵「幻魔大戦」(秋田書店)
原作はその後いろんな形をとって続編ぽくやっていますが、最初に強烈なインパクトを与えたという意味
では、これに優るものはないでしょう。 |
17 |
吉田秋生「櫻の園」(白泉社)
吉田秋生と言うと、「吉祥天女」も有名ですが、青春時代の女の子の気持ちをこれくらいストレートに
読み手が男の子でもわかりやすく伝わってくる、逸品。 |
18 |
秋本治「こちら葛飾区亀有公園前派出所」(集英社)
これくらいマニアックな題材を頻繁にとりあげながら、ネタ切れに鳴らずに100巻を超えるコミックを
世に送り出すこと自体、驚異的なことです。 |
19 |
佐藤晴美「50億のマーサ」(笠倉出版社)
動物モノを描かせたら、この方の右に出る者はいないのではないか、と思うくらい、凄い作品です。 |
20 |
ふくやまけいこ「ゼリービーンズ」
東京物語の方が有名なふくやまさん。でも、近未来に題材をとりながら、血のつながらない「家族」を
描いたこの作品、当時デビューしたてだった彼女の感性の非凡さを物語っている代表作だと思います。 |
21 |
尾瀬あきら「夏子の酒」 (講談社 モーニングKC 全12巻 掲載紙「モーニング」)
お酒のことは何も知らなくても、これを読み終えたあなたは、いっぱしの蘊蓄を語れることでしょう。
しかしこのコミックの凄いところは、声を大にして拳を突き上げたり、反対勢力を論破することに生き甲斐
を感じるようなことをせずとも、漫画という媒体ながら、米作りの話を通して、社会派を自任する作家の方
々に負けないくらいの共感を得ることが出来る作品を作り上げることが出来た、というところにあるかと思
います。 |
22 |
森 薫「シャーリー」 (BEAM COMIX)
「エマ」が有名になった森薫さんですが、エマと同時期に個人誌で発表した作品が、これです。 |
23 |
緑川ゆき「夏目友人帳」 (白泉社)
アニメを先に観てしまった私ですが、原作本に戻っても、その世界感・イメージを損なわずにアニメ化した
スタッフに改めて脱帽です。 |
24 |
末次 由紀「ちはやふる」(講談社 Be・Loveコミックス)
競技カルタを題材に、主人公、綾瀬 千早(あやせ ちはや)の成長を描いた作品。 |
25 |
小玉ユキ「坂道のアポロン」(小学館)
ジャズをバックに、長崎の田舎町で主人公、西見 薫(にしみ かおる)が、友人、川渕 千太郎
(かわぶち せんたろう)の幼馴染み、迎 律子(むかえ りつこ)を巡って、友情と
恋愛の狭間で揺れ動き、大人への階段を一歩一歩上っていく日常を、まるで1970年代初頭の
テレビドラマのような懐かしさと、純粋が故に傷つき、でもそれが故に目映いばかりの輝く
青少年像を見事に描いた作品。 |
26 |
原作:久住昌之 画:水沢悦子「花のズボラ飯」(秋田書店)
簡単ピザトースト、たまご飯、カレーライス(しかも3日目!)、豚バラ&うどん、
ところてんは醤油とお酢に練りからし、ハーゲンダッツのラムレーズン……。 |
(Link date 1999.12.31) 「とらのあな」池袋店は10万冊のコミックを有し、同人誌は5000タイトルあまり。コミケで入手し損なった同人誌など、 手に入れることが出来るものがあります。秋葉原にもお店を出しています。 |
海洋堂 (Link date 1999.12.31) ご存じ、フィギュアで有名な「海洋堂」のホームページです。見ているだけで、アブナイ世界に足を踏み入れてしまったことを実感することでしょう。 ワンフェスなどのイベント情報も盛りだくさんです。思わず見入ってしまうこと、請け合いです。 |
富士見書房ホームページ (Link date 1999.12.31) 最近では「サクラ大戦」や「宇宙戦艦ヤマモト・ヨーコ」それに「オーフェン」で有名になりましたが、ゲーム系にも強く、面白い企画が満載。 新刊情報も参考になります。それにしても角川書店傘下だったとは……。 |
尾瀬あきらの蔵 (Link date 2002.3.1)
ご存じ、「初恋スキャンダル」「夏子の酒」の尾瀬あきら氏のホームページ。 |