■ 中津薦神社(大貞八幡神社) ■



福沢諭吉の故郷、福岡県中津市は大貞にある、宇佐神社の祖宮と言われている、薦神社。
詳しくはWikipediaの
薦神社宇佐神宮をご覧下さい。 特に宇佐神宮の項は充実した内容で、宇佐神宮研究の現時点での集大成です。
元々は豊の国一帯の秦一族の水神様(龍神様?)で、この三角池(=御澄池:みすみいけ)に自生する真薦が社名の由来。 薦で編んだ薦枕で三角池の小島で巫女が神様と枕をともにし、シャーマンとなってお告げしたのではないか、という説があります。
三角池(御澄池)の鳥居には、最初に宇佐に降り立ったとされる宗像三比売(ひめ)大神、沖津宮(沖ノ島)の田心姫神(たごりひめのかみ)、 中津宮(大島)の湍津姫神(たぎつひめのかみ)、辺津宮(へつみや)(玄海町田島)の市杵島姫神(いちきしまひめのかみ) を 祀る、厳島神社の原型を見て取れます。

下記に薦神社や宇佐神宮、豊の国や耶馬台国関連の記事があります。ご参考までに。

1.豊の国と耶馬台国
2.道の話
3.磐井・隼人の反乱と宇佐



薦神社の小倉方面からの入り口。平行して勅使街道が走っています。


昔は、呉橋を通って境内へ向かった様です。江戸時代後期の造り。


大分側にある駐車場から入ると、こんな感じです。奥に呉橋が見えます。 境内へは鳥居をくぐって、左に曲がります。


江戸時代初期に造影された神門は重要文化財。


神門の前を左に曲がって行くと、本殿が見えてきます。


本殿正面。宇佐神宮同様、3カ所、お参りするところがあります。


お札やお守りを売っているところで、安心しきって眠っている猫。神猫?


御澄池(三角池)へ向かう道は、こんな感じ。


木々の合間を抜けて、御澄池を覗き見たところ。少しもやがかかっていて ちょっと神秘的。


御澄池の鳥居。もともと、水神様である龍神を祭っていた様です。厳島神社の原点のように思えてなりません。


奥に小島があり、この近くに真薦が自生しています。


その小島へは、この小舟で行きます。薦刈神事は、宇佐神宮から辛島一族が やってきて行うそうです。


奥の真薦が自生しているところです。


御澄池からの取水口。ここから地元の田畑へ水が分け与えられていた ことを考えると、水神様を祀り、天候を占っていたのが原点だと思います。

初出 2004.8
Last update Jan.9.2007

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