■ ジャズのコーナー ■




 上の写真は、北九州市若松区にあるジャズ喫茶「エル エヴァンス」で2006年11月20日に行われた、村田浩&ザ・バップバンド による、ジャズ・ライブです。
 全国区のこんなレベルの高い演奏が、身近に聴くことが出来るとは、素晴らしい!
 北部九州には、このエル・エヴァンスをはじめ、スロウ・タイムなど、定期的にライブをやっていたり、 ジャズコンサートを主催する地元の有志がいたり、ジャズオーディオサミット北九州という、ジャズとオーディオに関する 集まりがあったり、と、東京に較べて人口が少ない割に、ジャズを愛する方々が多いように思います。
 個人的にはビル・エヴァンスに始まり、メジャーどころを一通りと、最近ではちょっとマイナーですが、 イタリアのIgnasi TerrazaやKen Peplowski、そして守屋純子なども聴きます。
 私が好んで聴くディスクを、幾つか取りあげてみましょう。

※下記に、ジャズに関連した記事があります。どうぞご覧下さい。

ジャズの話


ジャズ・ディスク
Waltz for Debby
Bill Evans Trio(RIVERSIDE VDJ-1536)
ジャズを聴く人なら誰でも知っている、ビル・エヴァンスの定番。
私は元々、クラシック音楽畑出身でしたので、まったくエヴァンスのことは知らず、大学時代に友人に教えて貰って 初めて知ったのですが、あまりにも素晴らしくて他のジャズが聴けなくなってしまったほど。
見事なbassを聴かせてくれたSCOTT LAFAROはこの後、若くして事故で亡くなってしまうなんて……。
Chiristian McBride
Gettin' To It(Verve POCJ-1252)

クリスチャン・マクブライドの初リーダー・アルバム。
とにかくベースがこれほど表現力があったこと、再認識させられました。
ロイ・ハーグローヴのtpも素晴らしく、レイ・ブラウン等、マクブライドに匹敵するベース奏者が他にもいること を知らしめた、素晴らしいアルバム。
A Whisper of Love
細川綾子(three blind mice TBM CD 5039)

「ミスター・ワンダフル」でデビューしたのが1977年。第二の故郷をサンフランシスコに持つ彼女の、1993年の 録音のこの曲は、three blind mice社の素晴らしい録音もあって、幻の名歌手がベールを脱いでまさに眼前で歌っ くれる嬉しさをかみしめることが出来ます。私が一番好きな日本人ジャズ・シンガーです。
TIME OUT
THE DAVE BRUBECK QUARTET(CBS/SONY 32DP 593)

3曲目の「テイク・ファイブ」がCM等にも使われたので有名になりました。
録音も素晴らしく、QUARTETの掛け合いの妙を味わうことが出来ます。
COOL STRUTTIN'
SONNY CLARK(BLUE NOTE 0777 7 46513 2 5)

ART FARMERのtrumpet、JACKIE McLEANのalto sax、SONNY CLARKのpiano、“PHILLY” JOE JONES のdrumsによる、BLUE NOTEを代表するこのディスクは、颯爽と歩くハイヒールの女性の美しいおみ足で有名 となりましたが、演奏も颯爽としていてちょっとインテリ風。黒人のあついジャズが苦手な方にはぜひお薦め。
THE THINGS WE DID LAST SUMMER
NEW YORK TRIO(VENUS RECORDS)

BILL CHARLAP率いるピアノトリオの演奏する作品ですが、冒頭、The shadow of your smileの BILL CHARLAPのピアノソロが素晴らしい!
ジャズピアノの詩人と言いたくなるようなしっとりとした表現の素晴らしさは、秀逸です。
THE KING AND I
THE ROSENTHAL TRIO(VENUS RECORDS)

ミュージカル「王様と私」を、モンク・コンペティションの優勝者、テッド・ローゼンタールが ピアノトリオで実にロマンティックな作品に仕上げています。いかにもジャズ、という内容では ないかも知れませんが、親しみやすい旋律を軽快にスイングして聴かせるあたり、なかなかな ものです。今後注目のピアノトリオと言って差し支えないでしょう。
ちなみにこの作品、福岡市にある「キャットフィッシュレコード」  のホームページから辿ってサンプル・サウンドを聴いて決めました。
最近ではこのようなサンプル・サウンドをupしてくれるところがあって、ほんと、良いですね。
MEMORIES OF YOU
KEN PEPLOWSKI WUARTET(VENUS RECORDS)

モダン・クラリネットが本業のケン・ペプロフスキーがテナー・サックスも吹いている、 ちょっと変わり種のディスクです。 しかし、4曲目のIn A Sentimental Moodのクラリネットのなんと素晴らしいこと。 録音も見事で、これは久々の個人的ヒット作品です。
7番目のローゼンタールトリオもそうですが、VENUSの作品は、いずれもレベルが高いですね。
IN A SENTIMENTAL GROOVE
IGNASI TERRAZA TRIO

おそらく、これを書いている時点で、このディスクを聴いたことがある方は、日本全国併せても、 数十人くらいでしょう。イタリアのTRIOということがわかっているくらいで、MASTERING PEP ROIG AL ESTUDI TEMPS RECORD DE TERRASSA とあるものの、レーベル不詳。でも、スタンダード曲でピアノがダレることなく表情豊かで、音もかなり良いとくれば、愛聴盤と なってしまうのは当然かと思います。福岡市にある「キャットフィッシュレコード」 お奨めのディスクです。
BLUE PRELUDE
KAREL BOEHLEE TRIO(M&I JAZZ MYCJ-30358)

実は、なんでこのディスクを買ったか、覚えていないんですよね。Amazon.comで注文したという記録があります。 ジャケットの綺麗なボディーラインの女性が、なんとも色っぽかったのは事実。しかしそれ以上に、演奏も、 録音もかなり高得点をマークしているというのも、不思議でなりません。
ballads
e.pieranunzi m.johnson j.baron

エンリコ・ピエラヌンツィと、これまた知らないピアニストを中心としたトリオで、良く耳にする バラード曲でトータル67分を聴かせます。録音もかなりのレベルで、シンバルの音が色彩感豊かです。 ちょっと低域を響かせ過ぎな気がしないでもありませんが、安いスピーカーでも量感ある低域に聴こえる ので、これはこれで一つの方法かも知れません。
MANHATTAN REVERIE
Richie Beirach Trio(Venus Records TKCV-35380)

熱いジャズを良い録音で聴かせてくれるのが、これ。
Venusのディスクですから、ちょっと低域と高域が強調気味ですが、一気呵成にプレイする演奏者の 姿が浮かぶようです。



ジャズ喫茶
※画像をクリックすると、それぞれのWeb Pageへ飛びます。

ジャズ喫茶メグ

営業時間
 AM12:00〜PM11:00
MEG LIVE
 毎週月/火・木/金PM7:30〜
土/日はイベント PM6:00〜
武蔵野市吉祥寺本町1-31-3
電 話:0422-21-1421
駐車場:無し
エル・エヴァンス

営業時間
 11:00〜16:00(昼)
 18:00〜23:30(夜)
定休日:第1・3日曜
北九州市若松区本町2-9-20
電 話:093-751-9508
駐車場:有料市営駐車場(20:00以降無料)他
スロウ・タイム

営業時間
 12:00〜22:00
定休日:不定期 要電話
福岡県苅田町与原1056
電 話:0930-24-2257
駐車場:有り



ジャズ関係リンク
ジャズ批評
(Link date 2007.1.10)
日本のジャズ界をリードしてきた、ちょっとマニアックなジャズ誌。隔月刊となってからは、 内容もバラエティーに富むようになってきました。
CATFISH RECORDS
(Link date 2007.1.10)
福岡市にある、ジャズに詳しいレコードショップ。インターネットで注文でき、取り置きもしてくれます。 店主のジャズに関する造詣の深さに頭が下がります。メールで「CATFISH JAZZ NEWS」というのを流して くれますので、最新のディスク情報なども入手出来ます。
VENUS RECORDS
(Link date 2007.1.10)
主にニューヨークのスタジオで収録したディスクを発売しているメーカー。
Web Pageの左下のところに、2006とか数字があり、それをクリックすると、 新譜情報があります。Real One Playerでサンプル曲を再生出来るので、 購入の際の参考になります。演奏も良いものが多く、メリハリのある録音も聴きものです。


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Last update Feb.12.2007