2008年初夏にB&W Sigunature Diamondがやってきました。そして、ようやく、そう、ようやく鳴るようになって
きました。アンプはユニゾンリサーチのS6です。Vitus Audio SS-010も試してみたのですが、確かにこれはこれで
ドライブ能力は抜群。解像度もかなりなもので、物理特性的には群を抜いているように思いました。
しかし、面白味がないのです。S6は解像度で劣るし、ドライブ能力はイマイチかも知れないのですが、クラシック
音楽で見せた、深々とした懐の深さは、抜群でした。
ただ、何と言っても、真空管EL34を6本使用するというので、今ひとつ常用アンプとしては二の足を踏んでしまいます。
そこで、同じユニゾンリサーチのUNICOに白羽の矢を立ててみました。音の出方が、さすがユニゾンリサーチ。
Vitus Audio SS-010ほどの解像度はありませんが、懐の深い、クラシック音楽には抜群の相性の音を奏でます。
Unico100は、プリ部に真空管12AX7を片チャンネル1本ずつ使用した、プリメインアンプです。
このシステムは、以前のタンノイのスターリングに近い雰囲気があります。
決して大きなスピーカー、ViolaのBravoのような弩級のアンプではありませんが、こちらにもKlimax DSを導入して、
クリアで立体感のある音場が見事です。
さて、メインシステムの方では、LINNのKlimax DSを導入しました。
これがまた素晴らしい。LINN CD12の上を行く解像度と色彩感は、dcs Paganiniを試聴した後だっただけに、
いっそう際だちました。dcs Paganiniも決して悪い音ではないのですが、CD12と比較しても、平板に感じられ、
Klimax DSへの踏ん切りがつきました。
ただ、Klimax DSはNASと呼ばれるネットワーク・ハードディスクにパソコンを介してデジタルデータをロスレス圧縮の
flacという方式に変換して保存しなくてはなりません。この作業が、けっこう面倒です。
最初のネットワークとメニュー画面であるLinnGuiとLinnConfigの設定をショップの方にやってもらえば、後はなんとか出来る
レベルの作業です。
と言うわけで、現在のシステムは、サブも含め、今までで一番のお気に入りのシステムに仕上がったようです。
|