■ 2009年7月現在のオーディオシステム ■



2008年初夏にB&W Sigunature Diamondがやってきました。そして、ようやく、そう、ようやく鳴るようになって きました。アンプは当初はユニゾンリサーチのS6でした。Vitus Audio SS-010も試してみたのですが、確かにこれはこれで ドライブ能力は抜群。解像度もかなりなもので、物理特性的には群を抜いているように思いました。 しかし、面白味がないのです。S6は解像度で劣るし、ドライブ能力はイマイチかも知れないのですが、クラシック 音楽で見せた、深々とした懐の深さは、抜群でした。
ただ、何と言っても、真空管EL34を6本使用するというので、今ひとつ常用アンプとしては二の足を踏んでしまいます。 そこで、同じユニゾンリサーチのUNICOに白羽の矢を立ててみました。音の出方が、さすがユニゾンリサーチ。 Vitus Audio SS-010ほどの解像度はありませんが、懐の深い、クラシック音楽には抜群の相性の音を奏でます。
Unico100は、プリ部に真空管12AX7を片チャンネル1本ずつ使用した、プリメインアンプです。
しかしそれを凌駕したのは、OCTAVEのV80 EL34バージョンです。アンバラでのライン接続の時にはそれほどには 感じませんでしたが、バランス入力時の粒立ちの良さ、音のクリアーさ、見晴らしの良さは抜群で、何より 低域の質感、量感が見事でした。
このシステムは、以前のタンノイのスターリングに近い雰囲気があります。が、さらに解像度と低域のコントロール された質感は、明らかにスターリングより上で、高域の伸びやかさも格段です。
決して大きなスピーカー、ViolaのBravoのような弩級のアンプではありませんが、クラシック音楽もジャズも、 それなりに楽しませてくれる、オールマイティーのシステムです。

さて、デジタル・ソース用のプレーヤーに、LINNのKlimax DSを導入しました。
これがまた素晴らしい。LINN CD12の上を行く解像度と色彩感は、dcs Paganiniを試聴した後だっただけに、 いっそう際だちました。dcs Paganiniも決して悪い音ではないのですが、CD12と比較しても、平板に感じられ、 Klimax DSへの踏ん切りがつきました。
ただ、Klimax DSはNASと呼ばれるネットワーク・ハードディスクにパソコンを介してデジタルデータをロスレス圧縮の flacという方式に変換して保存しなくてはなりません。この作業が、けっこう面倒です。
最初のネットワークとメニュー画面であるLinnGuiとLinnConfigの設定をショップの方にやってもらえば、後はなんとか出来る レベルの作業です。

また、5月から6月にかけて、LINN LP12のupdateを行いました。
アームはEKOA SEとなり、KEELでアームベース,底板はTRAMPOLIN II、そしてACモーターがDCモーター部となって、 内蔵型フォノアンプURIKAの電源もRADIKALが一緒に供給します。
CD12がKLIMAX DSとなって一皮剥けたのと同じくらいの程度に、いや、それ以上に音の静けさや鮮度が増した様に思います。



System1


写真、真中の列が、クラシック音楽用のソナスファベールのストラディヴァリ・オマージュにつながるシステムです。 AYREのアンプが、ストラディヴァリの空間描写能をさらに存分に発揮してくれるようになりました。 中段がプリのKX-R。下段がモノブロック・パワーアンプのMX-R。アルミニウムの固まりから精密に切削加工された筐体が見事です。
NFB(ネガティブフィードバック)がゼロ、というのがウリのようですが、そういう技術的なところは抜きにしても、 このアンプの空間の広がりは見事で、しっかりローエンドから超高域まで再生してくれます。
今までと変わって、上段にLINN Klimax DSが入り、台上にはCD12がLP12に代わって鎮座しています。LP12は左の台上に移動となりました。
FrontEnd(Analogue):
 Analogue PlayerLINN LP12(台上)
 Cartridge光悦(Kouetu) 翡翠(JADE)
 Tone arm LINN EKOS SE
 Power supply:RADIKAL
Others:KEEL,TRAMPOLIN II

FrontEnd(Digital):
 CD Player:LINN CD12(写真台上)
 DS Player:LINN Klimax DS(写真上段)

Phono Amplifier:URIKA(LP12 in Body)

Line Amplifier:AYRE KX-R (写真中段)

Power Amplifier:AYRE MX-R(写真下段)

Loud SpeakersSonus Faber Stradivari Homage

AC Cables
 LINN LIGO:AET SIN 1.2m
 LINN CD12:AET SIN 1.8m
 AYRE KX-R:AET SIN 1.8m
 AYRE MX-R:Kharma KPC-GR-1a Grand Reference Power2.0m

InterConnect Cables
 Benz Micro Switzerland PPI type9 --> AYRE KX-R : AET SCR(1.5m RCA with WBT-0110Ag逸品館加工)
 LINN CD12 --> AYRE KX-R : AET SIN(RCA 1.0m)
 AYRE KX-R --> AYRE MX-R : Kharna KIC-GR-1b Grand Reference XLR 1m pai

Speaker CablesAET SIN(7m)

etc:
 Audio Rack : WAKATSUKI Audio table
 AC Outlet : HUBBELL SPECIFICATION GRADE DUPLEX RECEPTACLE


System2


右側の列が、最下段以外の上3つが、JBL DD66000へ連なるシステムです。EMT927を中心に、ジャズを熱く鳴らします。ポイントはOCTAVEの真空管プリアンプを フォノ部のみ使用し、ライン部はVIOLA Cadenzaを使用していること。OCTAVEのプリはEMTとの相性が抜群で、EMTオリジナルのフォノ アンプよりも現代的に、スピード感あふれる鳴り方をします。これがトータルとしてOCTAVEのプリアンプを使用すると、低域は確かに 出ますが、少しモッタリとした感じになってしまいます。スピード感を保ちながら、切れ味、一本芯の通った音にするのが、この組み合わせ。 古いLPレコードが、信じられないくらい生き生きと鳴ってくれます。
もちろん、LINN Klimax DSも繋がっていますので、最新のデジタル録音によるCDも楽しむことが出来ます。
Klimax DSで鳴らすJBL DD66000は、解像力と色彩感がさらに加わって、EMT927とはまったく別次元の音を奏でます。 EMT927を聴いたあとでKlimax DSを聴くと、別のスピーカーで聴いたかの様です。JBL DD66000は、それだけ適応力の広い、 現代的なスピーカーなのでしょう。しかし、EMT927の躍動感ある音も、また捨てがたいものです。
FrontEnd(Analogue):
 Analogue Player : EMT 927F
 Cartridge : Ortofon SPU-A
 Tone arm : Ortofon RMA-297
 Power supply : Studiotechnik Dutch MULTICONVERTER DU937(写真左下から4台目)
 Stepup Trans. : TRIAD HS-1

Pre Amplifier : OCTAVE HP500SE/SV(写真中段。フォノアンプとして使用)

Line Amplifier : VIOLA Cadenza (写真上段)

Power AmplifierVIOLA BRAVO(JBL DD66000用。スピーカーと一緒に写っています)

Loud SpeakersJBL DD66000(内側のスピーカー)

AC Cables
 LINN CD12 : AET SIN 1.8m
 LINN LINGO : AET SIN 1.2m
 OCTAVE HP500SE/SV : AET SIN 1.8m
 VIOLA Cadenza:AET SIN 1.8m
 VIOLA BRAVO:AET SIN 1.8m(20A用)

InterConnect Cables
 TRIAD HS-1 --> OCTAVE HP500SE/SV : AET SIN(RCA 1.0m)
 OCTAVE HP500SE/SV --> VIOLA Cadenza : AET SIN(RCA 1.0m)
 LINN CD12 --> VIOLA Cadenza : AET SIN(XLR 1.0m)
 VIOLA Cadenza --> VIOLA BRAVO : AET SCR(XLR 6.5m)

Speaker Cables:AET SIN(2.4m) Bi-Wire


System3


白いB&W Sigunature Diamondです。ワカメタイプが日本では人気ですが、白い方が音がクリアで解像度も高いように 感じるのは、天盤の違いからでしょうか? この白タイプでは、アルミニウムの天盤です。
アンプはプリメインでフォノイコライザーまでついている、OCTAVE V80のEL34バージョンです。
ムラードのEL34を使用すると、力強さと繊細さを併せ持ち、本当に息をのむような美しい音を奏でてくれます。
以前使用していたユニゾンリサーチのS6のスケールを一回り大きくし、特に低域の伸びやかさは見事です。

FrontEnd(Digital):
 DS Player:LINN Klimax DS(写真下段)

Premain Amplifier:OCTAVE V80(写真台外左下)

Loud Speakers:B&W Sigunature Diamond

AC Cables
 LINN Klimax DS:AET SIN 1.8m
 S6:AET SIN 1.8m

Speaker Cables:AET SIN(2.4m)



Last update July.20.2009