■ 2012年4月現在のオーディオシステム ■ 
 
  
 
 
 あの、First Watt J2を超えたのは、やはり
ネルソン・パスのアンプでした。 
 First Watt SIT-1。 
 V-FETの最新版、スタティック・インダクション・トランジスターと呼ばれるSIT素子を使用した純A級動作をする、出力10W、消費電力200Wの、
とても熱くなるモノラル・アンプです。 
 J2でもヴェールを一枚剥いだような、鮮度の高い音でしたが、SIT-1は、エッジがクッキリ描かれ、音の一粒一粒がキリリと引き締まっていながら、
音の表情が多彩で、楽器の立ち位置までが手に取るようにわかると言ったら言い過ぎかも知れませんが、空間に広がる音の余韻と、本体部分を
クッキリ描き分けるあたりは、他に追随を許さない出来映えと言って良いかも知れません。 
 オーケストラのファーストヴァイオリンの最前列が2人であることを、音でわからせてくれた、初めてのアンプです。 
 なめらかな音はなめらかに、荒っぽい音は荒く、底を這う低域は、底を這うように、当たり前のことなのかも知れませんが、質感をこれだけ
正しく出してくれるアンプも珍しいかと思います。 
 パワーは10Wですが、ソナスファベールのストラディヴァリを鳴らしても、J2の時よりパワー不足感を感じないくらいです。 
 
 そういうわけで、メインシステムのクラシック音楽用は、First Watt SIT-1に交代となりました。 
 
 また、サブシステムのB&W Sigunature Diamondに連なるシステムですが、 Klimax DSのヴァージョンアップをした際、元のDSをRenew DSとして活用。
これからダイレクトにFirst Watt J2につないだところ、見事な低域と伸びやかな高域に、脱帽状態となってしまいました。 
 もっとも、Renew DSの足にはスパイクを両面テープで貼り付け、LANケーブルをAIMのNA3-R010(1m)に交換。 
 さらに、大元のスイッチング・ハブの電源が、タップのタップから取っていたのを、配電盤から直のコンセントにAETのコンセント・プレミアム
レセプタクルPSE-281HRを導入したのが功を奏したのは言うまでもありません。 
 スイッチング・ハブには、CentreCOMのGS916L V2を使用し、その電源ケーブルにはAETのEvidence ACを使用した
ことも大きく寄与していると思われます。 
 ちなみに、ファンレスにする場合は、8ポートのCentreCOMのGS908L V2を使用すると良いです。 
 
 まったくいじっていない、DD66000のメインシステムの音まで良くなったのは、スイッチング・ハブを2つ
経由させず、メインの一カ所にして、そこまでカテゴリー6のケーブルを走らせたことも良かったのだと思います。 
 デジタルでも電源ケーブルやスイッチング・ハブ、LANケーブルで音が変わることに、改めて驚いた次第です。 
 
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| System2 | 
  
 
ジャズ用のDD66000へ連なるシステムです。こちらの変更はありません。 
右側の列の最下段以外の上3つが、JBL DD66000へ連なるシステムです。EMT927を中心に、ジャズを熱く鳴らします。ポイントはOCTAVEの真空管プリアンプを
フォノ部のみ使用し、ライン部はVIOLA SOLOを使用していること。OCTAVEのプリはEMTとの相性が抜群で、EMTオリジナルのフォノ
アンプよりも現代的に、スピード感あふれる鳴り方をします。これがトータルとしてOCTAVEのプリアンプを使用すると、低域は確かに
出ますが、少しモッタリとした感じになってしまいます。スピード感を保ちながら、切れ味、一本芯の通った音にするのが、この組み合わせ。
古いLPレコードが、信じられないくらい生き生きと鳴ってくれます。 
もちろん、LINN Klimax DSも繋がっていますので、最新のデジタル録音によるCDも楽しむことが出来ます。 
Klimax DSで鳴らすJBL DD66000は、VIOLA SOLOとAET Evidenceシリーズのケーブルが加わり、解像力と色彩感がさらに加わって、EMT927とはまったく別次元の音を奏でます。 
EMT927を聴いたあとでKlimax DSを聴くと、別のスピーカーで聴いたかの様です。JBL DD66000は、それだけ適応力の広い、
現代的なスピーカーなのでしょう。しかし、EMT927の躍動感ある音も、また捨てがたいものです。 
 
 
FrontEnd(Analogue): 
 Analogue Player : EMT 927F 
 Cartridge : Ortofon SPU-A  Tone arm : Ortofon RMA-297 
 Power supply : Studiotechnik Dutch MULTICONVERTER DU937(写真左下から4台目) 
 Stepup Trans. : TRIAD HS-1 
 FrontEnd(Digital): 
 DS Player:LINN Klimax DS(ボード中列上段) 
 Pre Amplifier : OCTAVE HP500SE/SV(写真中段。フォノアンプとして使用) 
 Line Amplifier : VIOLA SOLO (写真上段) 
 Power Amplifier :VIOLA Legacy(JBL DD66000用。スピーカーと一緒に写っています) 
 Loud SpeakersJBL DD66000(内側のスピーカー) 
 AC Cables 
 LINN CD12 : AET SIN 1.8m 
 LINN LINGO : AET Evidence AC 1.2m 
 OCTAVE HP500SE/SV : AET Evidence AC 1.8m 
 LINN Klimax DS : AET Eivdence AC 1.2m 
 VIOLA SOLO:AET Evidence AC 1.8m 
 VIOLA Legacy:AET Evidence AC 1.8m 
 InterConnect Cables 
 TRIAD HS-1 --> OCTAVE HP500SE/SV : AET Evidence RCA 1.2m 
 OCTAVE HP500SE/SV --> VIOLA SOLO : AET Evidence RCA 1.2m 
 LINN Klimax DS --> VIOLA SOLO : AET Evidence RCA 1.2m 
 VIOLA SOLO --> VIOLA Legacy : AET Evidence XLR 6.5m 
 Speaker Cables:AET Evidence SP 1.5m Bi-Wire 
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| System3 | 
  
 
ついに、B&W Sigunature Diamondのアンプが、OVER model PM1からFirst Watt J2に。 
スイッチング・ハブの電源周りに手を入れただけで、全体の音が一ランク上がるとは、思いもしませんでした。 
それまでの低域の寸詰まり感がなくなり、高域も今までより伸びているにもかかわらず、きつさがなく、線の細さを感じさせないばかりか、
芯があって、しなやかに鳴ってくれるのです。 
OVER model PM1もそれなりに良かったのですが、ドライブ能力まで1ランク上がったような鳴り方に、First Watt J2でもパワー不足感を
まったく感じなくなったので、満を持して、交代となった次第です。 
 
DD66000やソナスのストラディヴァリは得意不得意のジャンルがありますが、現在鳴っているB&W Sigunature Diamondではそれがなく、
もし、オールラウンドに聴ける1システムを選べ、と言われたら、B&W Sigunature Diamondのシステムを選ぶ、と答える方が
きっと居るに違いない、と断言出来るほど、今までで最高の音で鳴っています! 
 FrontEnd(Digital): 
 DS Player:LINN Renew DS(金色スパイクが付いたビデオデッキの上に乗っている黒い筐体) 
 Amplifier:First Watt J2(写真台外左下) 
 Loud Speakers:B&W Sigunature Diamond 
 AC Cables 
 LINN Renew DS:AET Evidence AC 1.2m 
 First Watt J2:AET Evidence AC 1.2m 
 Speaker Cables:AET Evidence SP 2.7m Bi-Wire 
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Last update Apr.11.2012 
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