■ 2012年12月現在のオーディオシステム ■ 
 
  
 
 
 2012年4月に、久しぶりにシステムを一部変更したのは前出の通り。 
 ネルソン・パスを超えるのは、やはりネルソン・パスしかいことを改めて思い知りました。 
 First Watt SIT-1は、出力10Wとは思えない、力もあり、音の形をより正確に、色彩豊かに描きます。 
 そして、そのSIT-1に合うプリ探しが、とんでもない結果を産んでしまいました。 
 なんと、11月にはOCTAVE HP500SE/LEの正妻の座への復活! 
 以前、Ayreのアンプを使用していた時には、このプリアンプも試してみていたのですが、
少し音がクリアさに欠け、音が重たいと感じたのですが……。 
 
 それが、メインアンプをFirst Watt SIT-1に変えてから、どうもAyreのラインアンプの音が
浮遊して地に足がついていない音だと感じて、他のプリアンプをいろいろ試聴することにしました。
 解像度などの点と、メインアンプと同じ作者だけあって傾向が似ているということで、
ほぼ、パス・ラボのPASS XP-30に決まりかけていたのです。 
 
 試聴機を返却し、AYRE KX-Rを下取りに出して購入資金を捻出し、他のプリも一応試すことに
して、手元にクラシック音楽用のプリアンプがなくなったので、とりあえずは
OCTAVE HP500SE/LE
でも鳴らしておくか、と繋いでみて、ぶっ飛びました。 
 First Watt SIT-1でSonus Faber Stradivari Homageを鳴らすと、鋭く鳴り過ぎて、ちょっと
どうかな、と思っていたところを見事に補い、透明感がありながら、懐の深い鳴り方をします。 
 
 しかも、伸びやかでストレス・フリー。音ではなく、音楽に身を委ねることが出来る音です。 
 加えて音が単調にならず、色彩豊か。 
 メインアンプに寄り添った鳴り方をしているかのようです。 
 もっとも、拙宅のOCTAVE HP500SE/LEは、Limitted Editionで、現行のSVとは回路的にも
少し違うようですが、詳細はわかりません。 
 さらに真空管を交換し、私好みの音になっている点も見過ごせません。 
 
 ですから、同じOCTAVE HP500SEでも、現行品を購入して、同じ音で鳴るわけではないのですが、
懐が深くてしなやかで伸びやかな鳴り方はムラード。 
 楽器の質感を正確に描き出し、色彩豊かでシャープな鳴り方は、テレフンケン。 
 たまたまでしょうが、それぞれの持ち味が生かされて、うまく溶け合った音、と言えましょう。 
 それが活かされる、真空管の持ち味が損なわれない卓越した回路技術も重要なのでしょう。 
 OCTAVE HP500SE/LEについて、
詳細はこちらまで。
 
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| System2 | 
  
 
ジャズ用のDD66000へ連なるシステムです。こちらの変更はありません。 
EMT927を中心に、ジャズを熱く鳴らします。ポイントはOCTAVEの真空管プリアンプを
フォノ部のみ使用し、ライン部はVIOLA SOLOを使用していること。OCTAVEのプリはEMTとの相性が抜群で、EMTオリジナルのフォノ
アンプよりも現代的に、スピード感あふれる鳴り方をします。これがトータルとしてOCTAVEのプリアンプを使用すると、低域は確かに
出ますが、少しモッタリとした感じになってしまいます。スピード感を保ちながら、切れ味、一本芯の通った音にするのが、この組み合わせ。
古いLPレコードが、信じられないくらい生き生きと鳴ってくれます。 
もちろん、LINN Klimax DSも繋がっていますので、最新のデジタル録音やCDも楽しむことが出来ます。 
Klimax DSで鳴らすJBL DD66000は、VIOLA SOLOとAET Evidenceシリーズのケーブルが加わり、解像力と色彩感がさらに加わって、EMT927とはまったく別次元の音を奏でます。 
EMT927を聴いたあとでKlimax DSを聴くと、別のスピーカーで聴いたかの様です。JBL DD66000は、それだけ適応力の広い、
現代的なスピーカーなのでしょう。しかし、EMT927の躍動感ある音も、また捨てがたいものです。 
 
 
FrontEnd(Analogue): 
 Analogue Player : EMT 927F 
 Cartridge : Ortofon SPU-A  Tone arm : Ortofon RMA-297 
 Power supply : Studiotechnik Dutch MULTICONVERTER DU937(ラック左下段、下から3台目) 
 Stepup Trans. : TRIAD HS-1 
 FrontEnd(Digital): 
 CD Player:LINN CD12(右中段) 
 DS Player:LINN Klimax DS(左中段) 
 Pre Amplifier : OCTAVE HP500SE/SV(左上段。フォノアンプとして使用) 
 Line Amplifier : VIOLA SOLO (写真上段) 
 Power Amplifier :VIOLA Legacy(JBL DD66000用。スピーカーと一緒に写っています) 
 Loud SpeakersJBL DD66000(内側のスピーカー) 
 AC Cables 
 LINN CD12 : AET SIN 1.8m 
 LINN LINGO : AET Evidence AC 1.2m 
 OCTAVE HP500SE/SV : AET Evidence AC 1.2m 
 LINN Klimax DS : AET Eivdence AC 1.2m 
 LINN CD12:AET SIN 1.8m 
 VIOLA SOLO:AET Evidence AC 1.8m 
 VIOLA Legacy:AET Evidence AC 1.8m 
 InterConnect Cables 
 TRIAD HS-1 --> OCTAVE HP500SE/SV : AET Evidence RCA 1.2m 
 OCTAVE HP500SE/SV --> VIOLA SOLO : AET Evidence RCA 1.2m 
 LINN Klimax DS --> VIOLA SOLO : AET Evidence RCA 1.2m 
 LINN CD12 --> VIOLS SOLO : AET Evidence LINE XLR 80cm 
 VIOLA SOLO --> VIOLA Legacy : AET Evidence XLR 6.5m 
 Speaker Cables:AET Evidence SP 1.5m Bi-Wire 
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| System3 | 
  
 
First Watt J2を貸し出した際、メインのFirst Watt SIT-1でB&W Sigunature Diamondを鳴らしたら
どうなるかと実験したのが運の尽き。 
もちろん、見事な音であったのは言うまでも無く、格段に増したクリアさ、音の色彩感の豊かさで、
なんと、ここにも定位置を見いだしてしまったのです。 
私のオーディオの歴史上、サブシステムにメインシステムと同じアンプを使ったことはなく、
これは異例中の異例。言い方を変えると、First Watt SIT-1がそれだけ素晴らしい、ということでしょうか。 
貸し出していたLINN Klimax DSも戻ってきて、
最強のサブシステムとなりました。 
 FrontEnd(Digital): 
 DS Player:LINN Klimax DS(ラック右上段)
 
Amplifier:First Watt SIT-1 
 Loud Speakers:B&W Sigunature Diamond 
 AC Cables 
 LINN Renew DS:AET Evidence AC 1.2m 
 First Watt J2:AET Evidence AC 1.2m 
 Speaker Cables:AET Evidence SP 2.7m Bi-Wire 
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Last update Dec.9.2012 
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