■ 2015年9月現在のオーディオシステム ■ 
 
  
 
 
写真の説明です。 
下段左:Mark Levinson LNP-2L 
ラック下段:SUMO POLARIS(ボンジョルノ) 
下段右:JBL6260 
ラック中段:LINN Klimax Renew DS & LNP-2L電源 
ラック上段:GAS「THAEDRA」(ボンジョルノ) 
VIOLA LEGACYの上:SUMO ATHENA(ボンジョルノ) 
JBL DD66000の間:200V-->115V & 100Vトランス 
 
だいぶご無沙汰している間に、いろいろ変わってしまって、追いつくことが出来ず、
upするのがだいぶ遅くなってしまって申し訳ございません。 
 
今、KISO HB-X1という
小型スピーカーがやってきて、それをどのようにすれば逞しく、大型スピーカー
に負けない鳴りっぷりにすることができるか、実験をやっています。 
 
First Watt SIT-1は透明感や空間の広がり、解像度は抜群なのですが、なにせKISO HB-X1は能率が85dB/W/mと
とても低く、ボリュームを上げると音が割れてしまいます。 
そこで、アンプ探しと相成りました。 
新しい製品は価格も高いので、ちょっと前の製品を当たってみることにしました。 
うまくすれば、ヤフオクで比較的安価に入手出来るからでもあります。 
 
途中、メインアンプはMcIntoshのMC275やMark Levinson ML-2Lまで登場しましたが、今一歩の感が拭えませんでした。 
さらにプリアンプはMark Levinson ML-1LやEAR864Bも登場したものの、今ひとつ。 
そこでML-1Lがけっこう浸透力のあるサウンドで良い線行ったので、もっと鳴りっぷりが良いと言われる
Mark Levinson LNP-2Lの試聴をしてみることに。 
 
恐らく、メインアンプのJBL6260との相性もあるのでしょうが、これがけっこうイケるのです。 
メインアンプのJBL6260は、
元々、JBL4343や4344等のスタジオモニタースピーカーを鳴らすために開発されたアンプで、
ラックマウント形式のスタイルですが、コンシューマー用のアンプ顔負けのS/N、音質で、
大口径スピーカーを存分に鳴らしきるアンプだけあって、
KISO HB-X1のエンクロージャーを
見事に響かせて鳴らします。 
 
それにしても、Mark Levinson LNP-2Lの鳴りっぷりの良いこと。 
しかもかなり透明感もありながら、浸透力のある芯のあるサウンドが私好み。 
 
そして本日、James Bongiorno(ボンジョルノ)の手によるGAS社時代の名作、THAEDRAを試聴する機会を得ました。 
 
ボンジョルノは、DYNACO、SAE、GAS、SUMO、アンプジラなど、数々の銘機を創り出していて、オーディオ界では「Mark Levinson」や、 
1980年に"KRELL/クレル”を創業し、現在は自分の名前を冠したDan D'Agostino社を興した「Dan D'Agostino」、 
スレッショルドで腕を磨き、1991年にPASS Laboratoriesを設立。1999年にはガレージメーカーより
規模の小さな、キッチンテーブルと言われたFIRST WATTを設立した「Nelson Pass」らと並び称されるほどのエンジニアです。 
GAS社時代の銘機THAEDRAは、Mark LevinsonのMark Levinson LNP-2L
とよく比較されますが、LNP-2LはML-1以降のレビンソンが製作にかかわった製品の中でも最も野太く、それでほど神経質な鳴り方はしません。 
 
しかし、THAEDRAの弾けるような開放感、そしてドスの利いた量感のある低域を耳にしてしまった後では、
Mark Levinson LNP-2Lは、独特の緊張感で音作りをしている感じを受けてしまいます。 
 
背面がまた面白く、縦にプラグを差すので、ケーブルが自重で抜け落ちることがありません。 
 
GAS社を辞めた後、今度は新たに「SUMO」社を設立します。 
そのSUMOアンプは「フル・ディファレンシャル フル・コンプリメンタリ」と呼ばれるバランス・ブリッジ構想による設計が特徴です。 
 
 
SUMO POLARISは最終的にはPOLARIS IIまでバージョンがあり、電源ケーブルの交換が出来るように
なっていたり、ヒューズが4本になっていたりします。 
 
 
背面はこんな感じで、POLARIS IIよりはスピーカーターミナルの間隔が広く、作業もしやすいようです。 
それでもSUMOのアンプは、アンプジラもそうですが、比較的コンパクトな分、スピーカーターミナルや入力ターミナル等の密集度も
かなりになるため、間隔が狭く、Dan D'Agostinoの製品もそうですが、Yラグだと濾出部分が隣と接触してしまいそうで、かつての
McIntosh MC275はスピーカーターミナルが小さくて作業しにくかったのですが、ボンジョルノのアンプはターミナルはそこそこ
大きく、現代の大型Yラグが使える分、慎重さが必要になってきます。 
あるいは、Yラグではなく、真上から差し込むバナナプラグの使用が前提で、Yラグのことはあまり考えていないのでしょうか?
 
 
SUMO ATHENAと組み合わせると、THAEDRA
の時のような華麗でゴージャス、凄みのある低域が姿を潜め、贅肉の無い引き締まった筋肉美のちょっと暑苦しい男どもが、腕力に任せて
ブンブン振り回しているような感じがあります。 
そういう意味では、確かに相撲、角力のネーミングはピッタリかもしれません。 
美少女好みの私としては、もう少ししなやかさがあっても良い気がします。 
 
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| System2 | 
  
 
ジャズ用のDD66000へ連なるシステムです。こちらの変更はありません。 
EMT927を中心に、ジャズを熱く鳴らします。ポイントはOCTAVEの真空管プリアンプを
フォノ部のみ使用し、ライン部はVIOLA SOLOを使用していること。OCTAVEのプリはEMTとの相性が抜群で、EMTオリジナルのフォノ
アンプよりも現代的に、スピード感あふれる鳴り方をします。これがトータルとしてOCTAVEのプリアンプを使用すると、低域は確かに
出ますが、少しモッタリとした感じになってしまいます。スピード感を保ちながら、切れ味、一本芯の通った音にするのが、この組み合わせ。
古いLPレコードが、信じられないくらい生き生きと鳴ってくれます。 
もちろん、LINN Klimax DSも繋がっていますので、最新のデジタル録音やCDも楽しむことが出来ます。 
Klimax DSで鳴らすJBL DD66000は、VIOLA SOLOとAET Evidenceシリーズのケーブルが加わり、解像力と色彩感がさらに加わって、EMT927とはまったく別次元の音を奏でます。 
EMT927を聴いたあとでKlimax DSを聴くと、別のスピーカーで聴いたかの様です。JBL DD66000は、それだけ適応力の広い、
現代的なスピーカーなのでしょう。しかし、EMT927の躍動感ある音も、また捨てがたいものです。 
 
 
FrontEnd(Analogue): 
 Analogue Player : EMT 927F 
 Cartridge : Ortofon SPU-A  Tone arm : Ortofon RMA-297 
 Power supply : Studiotechnik Dutch MULTICONVERTER DU937(ラック左下段、下から3台目) 
 Stepup Trans. : TRIAD HS-1 
 FrontEnd(Digital): 
 CD Player:LINN CD12(左下から2段目) 
 DS Player:LINN Klimax DS(左上段) 
 Pre Amplifier : OCTAVE HP500SE/SV(右上から3段目。フォノアンプとして使用) 
 Line Amplifier : VIOLA SOLO (写真右上の2段) 
 Power Amplifier :VIOLA Legacy(JBL DD66000用。スピーカーと一緒に写っています) 
 Loud SpeakersJBL DD66000(内側のスピーカー) 
 AC Cables 
 LINN CD12 : AET SIN 1.8m 
 LINN LINGO : AET Evidence AC 1.2m 
 OCTAVE HP500SE/SV : AET Evidence AC 1.2m 
 LINN Klimax DS : AET Eivdence AC 1.2m 
 LINN CD12:AET SIN 1.8m 
 VIOLA SOLO:AET Evidence AC 1.8m 
 VIOLA Legacy:AET Evidence AC 1.8m 
 InterConnect Cables 
 TRIAD HS-1 --> OCTAVE HP500SE/SV : AET Evidence RCA 1.2m 
 OCTAVE HP500SE/SV --> VIOLA SOLO : AET Evidence RCA 1.2m 
 LINN Klimax DS --> VIOLA SOLO : AET Evidence RCA 1.2m 
 LINN CD12 --> VIOLS SOLO : AET Evidence LINE XLR 80cm 
 VIOLA SOLO --> VIOLA Legacy : AET Evidence XLR 6.5m 
 Speaker Cables:AET Evidence SP 1.5m Bi-Wire 
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| System3 | 
  
 
First Watt J2を貸し出した際、メインのFirst Watt SIT-1でB&W Sigunature Diamondを鳴らしたら
どうなるかと実験したのが運の尽き。 
もちろん、見事な音であったのは言うまでも無く、格段に増したクリアさ、音の色彩感の豊かさで、
なんと、ここにも定位置を見いだしてしまったのです。 
私のオーディオの歴史上、サブシステムにメインシステムと同じアンプを使ったことはなく、
これは異例中の異例。言い方を変えると、First Watt SIT-1がそれだけ素晴らしい、ということでしょうか。 
貸し出していたLINN Klimax DSも戻ってきて、
最強のサブシステムとなりました。 
 FrontEnd(Digital): 
 DS Player:LINN Klimax DS(ラック右上段)
 
Amplifier:First Watt SIT-1 
 Loud Speakers:B&W Sigunature Diamond 
 AC Cables 
 LINN Renew DS:AET Evidence AC 1.2m 
 First Watt J2:AET Evidence AC 1.2m 
 Speaker Cables:AET Evidence SP 2.7m Bi-Wire 
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Last update Dec.9.2015 
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